ここはオトナの世界への入口...? 青森の「泊まれるスナック街」が気になりすぎる
人気は「Den」と「ぴちぴち」
取材に対応してくれた同ホテルの経営担当者は、
「『スナック看板』は改装の際、時代の流れと共にさみしい場所に、賑やかだった頃の雰囲気や文化を残し懐かしいノスタルジェニックな時間を提供したいと思い残しました。
お部屋の内装もシャンデリアやカウンターBOXなど残せそうな物は残してあります」
と、教えてくれた。
公式サイトによると、同ホテルのある弘前市・鍛治町には、昭和40年代に「グランドパレス」が誕生した。ここはスナックやディスコ、飲食店が集まる建物で、バブル以前から若者たちが集まっていたのだ。
その跡地に建てられたのが、かつての文化をたっぷり残した「GOOD OLD HOTEL」。
コンセプトは、「泊まれるスナック街」。20年7月1日にオープンした、新しいホテルである。
かつてのスナックの看板は、全11部屋ある客室の前に掲げられている。これが、それぞれの「部屋名」というわけだ。内装も部屋ごと異なっていて、特に人気がある部屋は「Den」と「ぴちぴち」だそう。
「Den」は、年代もののシャンデリアが目を引く一室。レンガ風の壁も雰囲気に合っていて、シックな気分で過ごせそうだ。
「ぴちぴち」は、看板のアダルトな雰囲気から一転、室内は和と洋の要素を兼ね備えた、清潔感あふれる部屋。広々としていてのんびりできそうだ。
フローリングにはベッドが3台。畳の部分には布団を敷くことも可能で、最大6人まで宿泊できる。
どの部屋もアメニティが充実していて、すべてwi-fi対応だ。
この、昭和のスナック文化を色濃く残したホテルに、リプライ欄では
「凄いタイムスリップ感があって良いですね」
「これ、面白いですね。懐かしくて、すこし悲しい」
「堂々と『〝愛人〟の部屋に泊まってきた』と恥ずかしい見栄を張れるわけですね」
など、興味しんしんな人たちの声が寄せられている。
ツイッターで同ホテルが話題になっていることについて、担当者は
「作り手側として『面白い』と思ったことが、お客さま目線ででも『面白い』と繋がった事はとても嬉しいです。コロナが収まれば行きたい!というお声が非常に多かったので、次は是非実際に青森・弘前へお越し頂ければと思います」
と、コメントした。
現在、同ホテルでは「食べて泊って弘前応援キャンペーン」を実施している。
青森・岩手・秋田在住の人は通常の4000円引きで宿泊でき、さらに、ホテルのある鍛治町周辺のお店で使える飲食チケット4000円分が付く。
昭和のスナック街を懐かしく思う人も、未体験の人も、「泊まれるスナック街」に行けば、新たな世界への扉が開くかもしれない。