「こんなのあったら夜寝れん」 暇とメロンを持て余した美大生の遊びが怖すぎる
「夢に出てきそうなほど怖い」――。
ツイッターでは、あるユーザーが投稿したメロンが恐ろしすぎると話題になっている。
多くのツイッターユーザーを震え上がらせた恐怖のメロン......。いったいどんなものなのか。
その実際の画像がこちらだ。
リアルすぎる顔に、思わずぎょっとしてしまう。
能のお面か、あるいは木彫りの人形のようにも見えるが、これは紛れもなくメロン。
2021年2月14日にツイッターユーザーの柚抹茶(@yuzushio726さん)が、写真をツイートに添えて投稿したところ、15万8000件以上のいいねを集めるなど、注目を集めている。
「クオリティが高すぎるんよ...」
顔を描かれているのは周りの皮が白く、網目模様がないのが特徴的な「ハネデューメロン」。
クオリティの高すぎる人面メロンは長い髪のかつらを被せられ、布団に寝かせられたり冷蔵庫で涼んで(?)いたりする。時には、仏壇に供えられていることも。どこにいても、怖すぎる......。
この投稿に、ツイッターでは
「冷蔵庫開けてこんなんあったら絶叫するわw」
「マジでこんなのあったら夜寝れんwww」
「これは怒られるだろw」
「クオリティが高すぎるんよ...」
「こういうクレイジーな天才好き」
といった反応が寄せられている。
Jタウンネットは15日、投稿者の柚抹茶さんを取材し、詳しい話を聞いた。
現在、京都にある美術大学の一年生だという柚抹茶さんが、メロンにリアルすぎる顔を描いたのは20年夏のこと。
「以前からメロンに顔を描く事はしていましたが、高校を卒業し大学に入るまでの間がコロナで暇だったので腕試しに描きました」
とその動機を説明する。
「以前からメロンに顔を描いていた」という衝撃の事実を明かした柚抹茶さん。いつからこのアートを行っているのか尋ねると、最初は中学生の時だった、との答え。
「当時は家族を驚かせてみようという好奇心で、台所にたまたまあったハネデューメロンにマジックで顔を描いたのがきっかけです。
そしてコロナのせいで大学が始まらなかったため、昔みたいにまたメロンに顔を描こうと思いつきやってみたところ、昔より上手くなっていたので調子に乗ってクオリティを上げることに夢中になり、気がつけば生首メロンが生まれていました」(柚抹茶さん)
今回の作品を含め、柚抹茶さんは3つのメロンを生首に変身させてきたが、今回はその中でも「最高傑作」とのことだ。
家の中でまさかの「紛失」
柚抹茶さんによると、リアルすぎる「生首メロン」を仕上げるのには2時間もかからなかったそう。こだわったポイントについて
「アクリル絵の具を使用し、顔に立体感が出るように気をつけています。
今回のメロン(名前はトモコです)は、能面をモチーフに描いているので、怪談話に出てくるような独特の薄気味悪さを表現しているのがポイントです。
能面を選んだ理由は季節がちょうど夏だったからです」
としていた。名前、あったのか......。
ちなみにトモコさんはその後、無事(?)に柚抹茶さんのお腹におさまったそう。
トモコさんに限らず、生首に変身させたメロンはいつも責任を持ってきちんと食べているとのことだった。切られている姿までしっかり怖いところが、作品として完璧だ。
ツイートには「親に怒られた」とあったが、実際にご家族からの反応はどのようなものだったのだろうか。
柚抹茶さんいわく、最初にメロンに顔を描いた際は「食べ物を粗末にするな」と怒られたという。
しかし、メロンの内側に絵の具が染みることや傷むこともなく、食べるときに一切支障が出なかったので、以降は何も言われなくなったそう。
だが、今回のトモコさんに関してはまたしてもご両親に怒られてしまったとのこと。
その理由は「私が撮影会と称してメロンをあちこちに持ち運び、家の中で紛失したからです」。
「ただでさえ生首にしか見えないメロンが家のどこから出てくるか分からないという状況に家族総出で必死に捜索しました。
父は『メロンに顔を描くなとは言わない。ただ...置く場所を考えなさい。夜トイレに行く時あいつと目が合う家族の気持ちを考えてくれ』と切実に私に訴えていました」(柚抹茶さん)
家の中で紛失......。この生首メロンが不意にごろりと転がり出てくることを考えると、ぞっとする。お父さんの切実な様子にも頷ける。
とはいえ、とっても面白いアイデアの生首メロン。
もしかすると今年の夏は、色んな家庭で生首メロンが発生するかもしれない......。