「え...なにこっち見てるんですか...?」 ウンチ中の犬が飼い主をじーっと見つめる理由
ペットを飼っている人の中には、愛犬や愛猫のなにげない仕草に、ふと「なんでこんな仕草をするんだろう」と疑問を抱いたことがある人も多いのではなかろうか。
そんなささやかな疑問のひとつについて描いた漫画が、ツイッターで「勉強になる」と話題になっている。
こちらは、漫画家の石原雄(@K5dbZRmjNe77i5r)さんが2021年1月31日に投稿した作品だ。
ある日、お散歩仲間と一緒にペットの柴犬の散歩をしていた石原さん。愛犬が用を足そうとしながら「じー」とこちらを見つめる姿を見て、ふと、
「どうして犬ってのはトイレ(大)の時こっちをじっと見つめるのだろう...?」
と疑問に思ったという。その時の犬の表情というのは、石原さんいわく「なんともいえない表情」。
その表情を見ながら、石原さんはこれまで見聞きしたことのある「説」を思い起こす。
例えば、過去にトイレを覚えた時にすごく褒められたことを覚えている説や、ここで用を足してもよいか許可を求めている説、などだ。
しかし、そのどれもイマイチしっくりこない。気になった石原さんはその後、愛犬の検診がてらその疑問を獣医さんに尋ねてみたという。すると......。
「周りを見張っててくれ」というサインだった
獣医さんの話によると、犬にとって排泄時というのはとても無防備な状態であるそうで、
「柴犬のように警戒心の強い犬は飼い主さんが自分の代わりに周囲を警戒してくれているか気になるんだと思いますよ」
とのことだった。
用を足している時に、まさかワンちゃんがそんなマジメなことを考えていたとは!
人間に飼われているとはいえ、やはり獣としての警戒心は忘れていないということなのだろうか。
獣医さんの説明に納得した石原さんはその後、実際に愛犬が用を足している際に周囲への警戒をする素振りを見せてみたところ、安心したのか顔を前方に向けたそう。
その様子を見た石原さんは愛犬の「何ともいえない表情」を振り返り、
「つまりあの何ともいえない表情の意味は、『え...なにこっち見てるんですか...? ちゃんと周りを見張っててくれないと困るんですけど?』だったらしい」
と締めくくった。
石原さんの作品を見たユーザーからは、
「そ、そうだったのかー!!」
「あのうんちの時のなんとも言えない悲壮感漂う顔はそんな理由だったんだ...」
「健康かどうか、どんなウンコするか、じっと観察してたけど、それはダメなんだな。たしかに目があってた」
といった反応が寄せられている。
柴犬に限らず、ワンちゃんを飼っている読者の皆さんは愛犬がトイレをしている時は、じっと見つめ返すのではなくキョロキョロと辺りを見回してあげると良いかもしれない。