「ちょっと積もっただけで...」 「東京で雪」のニュースに対する、新潟人の忘れられない反応 【○○に引っ越して驚いたこと】
地元を離れて違う街に引っ越して、風土や食文化の違いに驚いた経験がある人、きっと少なくないはずだ。とくに県をまたいで移動する場合は、そうしたカルチャーギャップに直面する機会が多くなる。
Jタウンネットでは、「○○県に引っ越して驚いたこと」というテーマで読者投稿を募集している。今回は、編集部に届いたメールの中から、雪国への引っ越しに関する体験談を紹介したい。
まずは、東京から新潟に引っ越した男性・Mさん(47歳仮名、会社経営)からのメール。
積雪が1メートルを超えるのはザラで、車に乗ってもスリップの危険がつきまとう。そんな新潟の厳しい冬を体感したMさんには、印象に残っている新潟県民とのエピソードがあるという。
それは、珍しく東京で雪が降ったときのこと。
テレビか何かで見たのだろう、そのニュースを知った新潟の知人が、
「東京は大雪で大変そうだな。お前の家族や友達は大丈夫か?」
とMさんを心配してくれたのだという。
いやいや、こっち(新潟)の雪の方がもっと大変でしょう――そう答えたMさんに、その知人は次のように告げたそうだ。
「われわれは雪に慣れてるけど、東京の人は慣れてないから。ちょっと積もっただけで電車止まったり転んだりして大変でしょう?」
沖縄→北海道に引っ越したら...
Mさんのメールによれば、こうしたやり取りがあったのは今から20年近く前のこと。それでも覚えてるたということは、よっぽど印象深い会話だったのだろう。
ちなみにMさんは、東京の雪を心配してくれた新潟人について、
「新潟の人って本当にいい人だなと思いました」
と振り返っていた。
もちろん、Mさんの知人が「本当にいい人」だったのは事実なのだろう。ただ、「われわれは雪に慣れてるけど、東京の人は慣れてないから」という言葉に、どこか雪国民のプライドのようなものを感じてしまったのは、編者だけだろうか。
続いてご紹介するのは、沖縄から北海道に引っ越したというUさん(40代女性・仮名)からの投稿だ。
南の島から雪国へ。気候的には国内で最もギャップが大きそうな移動だが、一番印象に残ったのはどんな点だったのだろうか。彼女のメールを見てみよう。
「結婚して夫の両親と住むため沖縄から北海道へ引っ越してきました。
一番驚いたのが冬です。
想像していたよりも雪の量が多く連日雪かきでぐったり。外を歩いていると、子供をソリに乗せて引っ張っているお父さんやお母さんを見てすごいと驚きました。
夫、義両親、親戚たちが冬なのにアイスを食べているので、こんなに寒いのになぜ...と最初はびっくりでしたが、ストーブのおかげで家の中がすごく暖かいからだと納得。今では私も冬のアイスが大好きです。
北海道は冬でも意外と快適でいいなと安心していたら、高額な暖房費の請求にショックを受けました」
とにかく雪かきがハードだったと振り返るUさん。一方で、雪国ならではの楽しみ、過ごしやすさにも気付いたようだが、最終的には光熱費にびっくり。――雪国の冬のいいところ、大変なところを紹介しつつ、きっちりとオチもつけている。お見事な投稿でした。
「○○県に引っ越して驚いたこと」募集します
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