「ヤンキーが多い県といえば?」再調査の結果がやっぱり圧倒的すぎて笑えない
一度定着してしまったイメージというのは、そうかんたんには覆せるものではない。読者の皆様も思い当たることがあるかもしれない。
Jタウンネットが2014年に実施した「ヤンキーが多い県といえば?」というアンケート調査が、その好例と言えるだろう。全国3500人以上の読者が投票した投票の結果、1位となったのは、茨城県だった。
1位の茨城と2位の千葉の得票数はダブルスコア。まさにぶっちぎりで、図らずも「茨城=ヤンキー」という、不名誉なイメージの定着に一役買ってしまったのである。以来、テレビ番組に何度も取り上げられ、そのイメージ拡大はとどまることを知らない状況だ。
しかし、その調査から早くも5年以上が経過。元号も平成から令和に変わった。
さすがに、読者の皆様の「ヤンキーが多い県」というイメージにも変化が生まれているかもしれない。ということで、同じテーマで、再度アンケート調査を実施した(総得票数2436票、2019年8月14日~2020年12月8日)。
はたして、その結果はどうだったのだろう。
令和になっても、ヤンキー王国・茨城の牙城揺るがず
今回の「ヤンキーが多そうな県といえば?」アンケートの結果、堂々1位に輝いたのは、やはり茨城県だった。
得票数は763票、得票率は31.3%である。2位の福岡県が287票、11.8%なので、ダントツの圧勝と言っていいだろう。ダブルスコアどころか、トリプルスコアに近い大差となってしまった。
元号は令和に変わったものの、「茨城=ヤンキー」というイメージはさらに強固となり、ヤンキー王国・茨城の名声を天下に轟かすことになったようだ。得票率の動きを見ても、前回は25.3%で今回は31.3%。約6ポイントも上昇している。
ベスト5の顔触れは前回と全く同じだが、千葉(前回3位)と福岡(同2位)、沖縄(同5位)と大阪(同4位)の順位がそれぞれ入れ替わっている。トップ10の結果を比較した図表が次になる。
茨城県民はどこに投票した?
投票の内容を、さらに詳しく見てみよう。
「ヤンキーが多そうな県は?」と聞かれて、茨城県民自身はどのように投票したのだろうか。なんと茨城県民の44.7%が自県に投票しており、約2人に1人が「ヤンキー県」を認めている結果となった。
他県への投票は? というと、福岡県に入れた人は、わずか4人しかいない。栃木3人、群馬2人、千葉2人、宮城2人と、近県を挙げる傾向が見えるが、微々たるものだ。まさに「天上天下唯我独尊」、ヤンキー県を自認していると言ってもよいかもしれない。
では、他県の投票傾向も見てみよう。
「ヤンキーが多そうな県といえば?」と聞かれて、茨城県と答えた人が一番多かった県が、上に日本地図でオレンジ色に塗られたところだ、全国の半分以上、3分の2ほどがオレンジだ。ヤンキー王国・茨城の天下統一間近といった状況だ。
福岡県と答えた人が一番多かった県は、水色で塗られているが、福岡、京都、石川と数県に留まっている。千葉県推しは大分県のみだ。沖縄県、神奈川県、広島県を挙げる県も多少見えるが、残念ながら少数派と考えるしかないだろう。
令和の「ヤンキー総選挙」も、茨城県の勝利が確定した。なお、このアンケート集計には、ドミニオン社の投票機は使用していないので、念のため。