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「ピアノの音がうるさい!」濡れ衣で叩かれ続けた家族の4年間は、決して無駄じゃなかった 【ご近所トラブル大賞2020】

自己防衛おじさん//橋本鉄平

自己防衛おじさん//橋本鉄平

2020.12.27 17:00
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Jタウンネットの人気コーナー「実録!ご近所トラブル」。2020年も読者の皆様から数多くのトラブル体験談が寄せられた。

騒音トラブルや無断駐車、道路族、タバコの匂いなど...。近隣住民の奇行や管理人などの対応に、頭を抱えている人も多いはずだ。

そこで、19年に続きJタウンネットのもう一つの人気コーナー「自己防衛おじさん(@tpyclub)」とのコラボ企画を実施する。

ご近所トラブルのコーナーで20年によく読まれた上位5記事を編集部でピックアップ。「自己防衛おじさん」こと占い師の鉄平さんが、「トラブル危険度」を☆1~☆5の五段階で評価。その上で、独自の見解を聞いた。

これまで、読者から寄せられた多種多様なお悩みに回答してきた自己防衛おじさん。ご近所トラブルの当事者達に、どんなアドバイスを送るのだろうか――。

4位は「騒音加害者」と疑われた家族のエピソード

【第4位】「『ピアノの音がうるさい!』と怒鳴り込んでくる老夫婦。でも、うちにピアノはありません...」(福岡県・40代女性)

4月11日に配信したこの記事は、「騒音加害者」と疑われた、ある家族のご近所トラブルだ。

およそ4年間疑われ続け、苦しんだという。舞台は、とある5階建ての県営住宅である。

「騒音加害者」として疑われ続けた4年間(画像はイメージ)
「騒音加害者」として疑われ続けた4年間(画像はイメージ)

最上階の5階に家族と暮らしていたKさん(福岡県・40代女性)。ある日、下階に引っ越してきた老夫婦から、

「うるさい!静かにしてくれんね!」

と叩き起こされたという。夜中の0時の出来事だ。

それからというもの、Kさんは騒音に敏感になった。耳を立てれば、確かに23時から26時の間に鳴り響いているよう。

ところがKさんは、普段22時には家中の電気を消して寝ていたのだ。

――私たちじゃない。

そう思っている間に、下階の老夫婦はKさん家族を「騒音加害者」として警察に通報。訪問してきた警察も、原因はKさんにあると決めつけ、「あんたのところが静かにしたらいい事なんよ!!」と責めてきたという。

老夫婦の勘違いから、警察、住民へと話は広がり陰口などを叩かれたという。

「ウチは母子家庭で金銭的に引っ越しすることは無理でした。娘は高校受験を控えていましたが、勉強に身が入らず、毎日怯えて本当に可哀想でした」(Kさん)

そして、Kさん家族に転機が訪れた。

下階の夫婦が引っ越したのだ。続けて、さらに下階(3階)の住民も引っ越したのだ。

すると、音が止んだそうで...。

――さて、自己防衛おじさんの見解は。

この投稿のトラブル危険度は...、☆2つだという。

あなたが「真の勝者」です

結局、その勘違い老夫婦も音の発生源だった3階の住人も出ていったので、あなたが粘り勝ちとなったわけですね。

当時、金銭的に引っ越しができなかったことが、最終的にはあなたを真の勝者へと導いてくれたわけです。

つまり、一時的に八方塞がりに思えた状況が、あなたと娘さんを有形無形に鍛え上げてくれたとも解釈できます。

諦めない心、自暴自棄にならない精神力、そして物事を俯瞰して捉えるための冷静さ――。

すべて養われたのではないでしょうか?

そもそも発生した物事には必ず多面的な意味があります。

与えられた試練を乗り越えさせる知恵を使わせるため、犠牲的精神を持って忍耐力を養わせるため、相手を思いやる持戒の精神を気付かせるため。

この様にさまざまな意味を持って我々に状況は与えられます。

逃げ出さず、投げやりにならず、そして粘り強く冷静に事に当たったことで4年間に及んだ学びは終了し、試練を与える側だった登場人物はすべての役目を終え、あなたの前から消えていったのでしょう。

トラブル危険度☆☆

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