本日のお風呂は「レモン酎ハイ」 西成で衝撃的すぎる看板が発見される
銭湯の薬湯には、様々な種類がある。
ゆず湯や菖蒲湯、ミルク風呂やワイン風呂...。まさに、多種多様だ。
しかし、それにしたってちょっと目を疑ってしまうような「健康薬用ぶろ」の看板が、大阪市西成区で発見され、注目を集めている。
こちらは、ツイッターユーザーのNISHINARIFREEDOM(@2SHINARIFREEDOM)さんが2020年12月21日に投稿した写真。西成の写真を撮影し、毎日投稿しているアカウントだ。
「健康薬用ぶろ」と書かれたプレートでは、その効能について、
「温泉の構成成分のはたらきで温浴効果を高め、体を芯まで温め、一日の疲れを癒してくれます。又、四季折々の色と香りを満喫していただけます」
と説明されている。これだけなら銭湯などでよく見るような文面だが、問題はその下だ。
「本日は『レモン酎ハイ』」
......まさか、これが本日の「健康薬用ぶろ」ということなのか。レモン酎ハイを入れたお風呂など、見たことも聞いたことがない。一体どういうことなのか?
何やら二重の意味で体が温まりそうなこちらのお風呂の掲示に、ツイッター上では、
「さ、酒は百薬の長と言いますし」
「これはききそうだ」
「ビタミンが溢れてる」
「これが西成か!しびれる~」
といった声が寄せられている。
一週間ずっと「レモン酎ハイ」
23日、Jタウンネット編集部がNISHINARIFREEDOMさんに詳しい話を聞いたところ、このプレートがあったのは、「ローレル」というシェアアパートメント(風呂、トイレなどが共有になっているアパート)の入り口。撮影日は21日だという。
「1週間前から見てはいましたが、バズらす為に狙ってやっているのかと思いあえてわたしが投稿はしませんでした。しかし、数日経っても特にSNS等で発信しないようだったので、私が投稿させていただいた次第です」
とNISHINARIFREEDOMさん。
続いて24日、「ローレル」の管理人にも詳しい話を聞いた。「レモン酎ハイ」風呂について尋ねると、管理人は、
「言ってしまえば『装飾』で、実際にレモン酎ハイのお風呂があるという訳ではありません。
実はアパートの中に『銭湯バー』をコンセプトにした、住民限定で利用できる居酒屋がありまして、そこで出すお酒を面白く告知しようと考えた結果、あのような掲示をしています」
と明かした。銭湯ではなく居酒屋の掲示板だったというわけだ。
管理人はツイッターでの反響について、
「西成はただでさえ面白い町なので、こういうことで面白おかしく取り上げてもらえたというのは良いことじゃないかと思います」
とコメントしている。