ATMコーナーにしか見えない「食パン専門店」が横浜に出現 どうしてこうなった?社長に事情を聞いた
2020.10.18 11:00
なぜATMコーナーがパン屋に?
この食パン屋は、どうして元ATMコーナーの建物を活用したのだろうか。やはりセキュリティの問題なのか......?
Jタウンネットは12日、食パン専門店「高匠」を運営するBAOBAB(大阪市)を取材し、代表取締役の藤枝潤さんに話を聞いた。
高匠は、関西・関東・北陸エリアを中心に展開している食パンの専門店。
藤枝社長によれば、以前にも、駅の売店の跡地を店舗にしたことはあったが、ATMコーナーを店舗に改装したのは今回のあざみ野店が初めてだそう。
藤枝社長は、
「今まで、商業施設や駅構内への出店が多かったのですが、コロナ禍によるテレワークの普及の影響もあり、在宅されている方が増加しているので、ベッドタウンに目を向けて調査をしました。しかし、なかなか希望する物件がありませんでした。
そこで再度、駅周辺に絞って立地調査を行った際、キャッシュレス時代のため閉店したATMが目に止まりました。
(高匠は、)駅構内店舗の実績もあるのでATM跡地でも運営できると考え出店しました」
と話す。あざみ野店では製造は行わず、工場で作った食パンを販売している。
そのことが、元ATMコーナーといった狭い場所での営業を可能にしているそうだ。
藤枝社長は今後の展望について、
「キャッシュレス時代でATMが閉店していく中、跡地の有効活用に注目が集まっています。
弊社は小スペースでも出店可能なモデルなので、ATM跡地にも積極的に出店したいと思っております」
としていた。