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「1人で買い物させて」店員にリストバンドで意思表示 LUSH新宿店のサービスが画期的だと話題に

松葉 純一

松葉 純一

2020.10.08 17:00
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とある店の入り口に置かれた、ピンクとグリーンの2種類のリストバンドが注目を集めている。

2020年9月26日に投稿された次のようなツイートがきっかけだ。

ピンクとグリーンのバンドの前に、「どちらの接客をお望みですか?」と呼びかける案内板が置かれている。

店員に「相談したい」人はピンク、「一人でゆっくり見たい」人はグリーンのバンドをつけることで、好みのサービスが受けられるようだ。投稿には「新しい生活様式の姿」というコメントも添えられている。

もひもひ (@mo_himo)さんが投稿したこのツイートには、なんと25万件を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(10月7日夕現在)。

ツイッターには、さまざまな声が寄せられている。

「これをみんな待っていたような気がしますね。 どういう意図で来店したかが伝わる最高のサインだと思います」
「素晴らしいアイデアです。 これで、ちょっと覗きに行っただけのアパレル店で店員に何か買うまで追いかけ回されたり、買うぞオーラ満々でいったはずの家電量販店ではかなりの時間滞在していても全く声かけされないことがなくなる......はずですよね」
「お店側も『いつもは話しかける接客を勧めてるけど新コロから従業員を守るために極力リスクを避けるため』と受け取りました」

このバンドが設置されているのは、ハンドメイド化粧品、バス用品などが人気のLUSH(ラッシュ)新宿店。英国発のブランドで、日本市場には20年以上前から進出している。

なぜ、こうした取り組みを始めたのだろうか。Jタウンネット編集部は、運営会社のラッシュジャパンに取材した。

「コロナウイルスによりお客様のお買い物の仕方が変わった」

ピンクとグリーンのリストバンド(画像は、ラッシュジャパン提供)
ピンクとグリーンのリストバンド(画像は、ラッシュジャパン提供)

投稿者のもひもひさんは、LUSH新宿店でピンクとグリーンのバンドを発見した時の様子をこう語った。

「私はLUSH新宿店に入ることはまずないのですが、当日は一緒にいた人が入りたいというのでついて行きました。ピンクとグリーンのバンドを見たのは、初めてでした! おもしろいなーと思って公道の上から写真を撮りました。一応緑を身に付けて入店しました」
LUSH 新宿店入口(画像は、ラッシュジャパン提供)
LUSH 新宿店入口(画像は、ラッシュジャパン提供)

次にラッシュジャパンに、ピンクとグリーンのバンドは、いつから導入されたのかを聞いた。PR担当者が次のように答えた。

「LUSH 新宿店のみの試験的な試みとして、9月19日より開始しており、土日祝日を中心に実施しています」

その狙い、目的を聞くと......、

「コロナウイルスによりお客様のお買い物の仕方が変わったり、以前からも一人でゆっくりと商品を見たりしたいといったお客様も中にはいらっしゃったので、そのようなお客様の声を元に、今回のサービスをトライアルで始めました。

ピンク色のバンドをしてスタッフからの接客を望んでいるお客様は、お肌や髪などの悩みなどを抱えているなど、洗顔や保湿の正しいやり方などについてスタッフから聞きたいといったご要望を持って来店されます。

また、たとえグリーンのバンドを持ち、お一人でゆっくりお買い物をしたいという方も、必要な時にスタッフに声をかけていただく方が多いので、お客様のペースに合わせて気持ちよくお買い物をしていただけている点が、私たちも嬉しく思っています」

LUSH 新宿店外観 (画像は、ラッシュジャパン提供)
LUSH 新宿店外観 (画像は、ラッシュジャパン提供)

ただグリーンのバンドを持った人も、店員に気軽に声をかけてもらいたいという。

「お客様の中に眠っている悩みや理想などを、私たちスタッフが会話の中から引き出すことによってお客様が求めているものに合った商品を探していいきます。これは、私たちの接客があって初めて実現できること思っています」(担当者)

またSNSで話題になっていることに対しては、「多くの方に私たちの取り組みをポジティブに評価いただけていることに嬉しく思っております」とコメントした。

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