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もはや観光スポット? 高知発・機械式地下駐車場「エコパーク」が特撮みたいでカッコいい

笹木 萌

笹木 萌

2020.09.19 18:00
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「高知の車系観光スポットの1つ
ここが好きじゃない男子はいないと思う」

あるツイッターユーザーによるこんな投稿が話題になっている。投稿されたのは、図書館や科学館の複合施設「オーテピア」(高知市)の敷地内に設置された地下駐車場。その利用シーンを撮影した動画が、注目を集めているのだ。

映っているのは、円盤状の台に乗った水色の車。円盤は車ごと回転しながらゆっくり地下に沈み、姿を消してしまった。地下には別の車が収納されている様子が垣間見え、水色の車も同様に格納されたことが伺える。出庫の時も、下から回転しながら上がってくるようだ。

この動画はツイッターユーザーのハチコ(@YellowPigeons)さんが2020年9月5日に投稿したもの。ハチコさんによれば、この駐車場は自身で車を入庫した後、係員の操作によって車が地下に格納される様式。地上部分の一部が鏡張りになっており、収納される様子が外から見られるようになっていたという。

車が地下に吸い込まれていく...(画像はハチコ@YellowPigeonsさん提供)
車が地下に吸い込まれていく...(画像はハチコ@YellowPigeonsさん提供)

どこか少年心くすぐる地下駐車場の入庫・出庫シーン。特撮やアニメ作品に登場しそうなターンテーブルの動きに、ツイッターでは、

「男子じゃなくても好き」
「入庫して出てきたらマシンガン両サイドに付いて改造されてそう」
「ブザーとかSEつけたらさらにカッコよくなりそうw」
「これはどこかの秘密基地かなにかでしょうか(笑)。特撮作品に出てきそう(笑)」

といった声が寄せられている。

技研「子供たちの刺激になれば」

Jタウンネットは9月11日、この地下駐車場を作った技研製作所(本社:高知市)に詳しい話を聞いた。

「エコパーク」の内部(提供・技研製作所)
「エコパーク」の内部(提供・技研製作所)

オーテピアに設置されているのは、機械式地下駐車場「エコパーク」。1994年12月に1号機が誕生したシステムで、オーテピアには開業前の2017年12月に竣工された。

技研製作所の担当者によれば、同施設に設置されたエコパークの地下収容スペースの深さは約14メートル、直径は約17メートル。

また、同施設のエコパークには車60台が格納可能。平置き駐車場であれば、同数の車を収納するのに1400平方メートル以上のスペースが必要だが、エコパークの地上スペースは入出庫ブース(45平方メートル)のみ。また入出庫に要する時間が「平均32秒」と迅速であることも特徴の一つだ。

「エコパーク」の地上部(提供・技研製作所)
「エコパーク」の地上部(提供・技研製作所)

地下イメージ(提供・技研製作所)
地下イメージ(提供・技研製作所)

地下駐車場「エコパーク」は、「地上に文化を、地下に機能を」というコンセプトのもと開発された、と担当者。同じコンセプトで地下駐輪場「エコサイクル」もあるそうだ。その多くは地下内部を見ることができるよう、地上部に特殊ガラスを採用しているという。

担当者は、中の様子が見れるようになっている理由について、

「ただ駐車するだけでなく、機械が動く様まで楽しんでもらいたいです。また、名所・ランドマークになると同時に、高知発、日本発でこんなにすごい技術があると、世界中に知ってもらえればと思っています。特にオーテピア様は、図書館、科学館を有した学びの場であるため、訪れた子供たちの刺激になればと考えています」

と説明している。

オーテピアを利用した際は、ガラス越しにエコパークを覗いてみるのもいいだろう。技研製作所の担当者は、エコパークがツイッターで話題になったことについて、

「当社の技術を楽しんでいただき、また創業の地・高知で話題になったとのことで光栄です。高知発、日本発の技術として世界中に広げてまいります」

とコメントした。

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