原爆ドームの保存工事始まる ピンクに変色したドームを被爆当時の色に
2020.09.12 06:00
「被爆の実相を世界の皆さんに伝える」
広島市による5年ぶり5回目となる今回の保存工事では、レンガの継ぎ目や方立(ほうだて)と呼ばれる窓枠の柱の補修、さらに補強用の鋼材の色を被爆当時の塗装に近づけます。
そして、象徴的なドーム部分。75年経って薄いピンク色に変色していますが、これを被爆当時の「さび色」に塗り直すということです。
広島市公園整備課の佐々木正治課長は「被爆当時の色に戻すということで、被爆の実相を世界の皆さんに伝える」と話していました。
入札不調のため1年あまり着工は遅れていて、今月中旬から足場を組み始め全体をシートで覆うことなく、来年3月に終了する予定です。
被爆当時の色に近づけて残すことで、戦争の記憶が風化しないことを願っています。
(ライター:momiji)