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「盗難の犯人は皆、不審死をしています」 中古車置き場で恐怖の看板が発見される→本当なの?設置主に聞くと...

笹木 萌

笹木 萌

2020.09.06 20:00
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設置主「抑止効果はあるみたい」

この看板を設置しているのは、自動車修理や中古車販売を手掛ける坂本自動車工業(東京都江戸川区)。同社は工場、展示場それぞれ2か所(計4か所)に拠点を持つ。上述のような注意書きは、サブとして使われている瑞江中古車展示場にのみ記載されているという。

改めて見ても、なかなか恐ろしい内容の注意書きだが、これは実際に起きた出来事なのだろうか。Jタウンネットは9月2日、代表の坂本潤之輔さん(63)に詳しい話を聞いた。

看板に書かれていることは事実なのか。坂本さんに聞いてみると、

「事実ではない。盗んだ犯人も捕まってない」

とのこと。つまり「犯人の不審死」は作られたエピソードだという。

では、なぜこのような看板を設置したのか。坂本さんはその理由を次のように説明する。

「ほかの場所で立て続けにトラックが盗まれたわけ。社長(自分)の自宅の下でも盗まれた。瑞江は前が公園で夜になると寂しくなるから、あえてこう書くと注目してくれるかなと思った」

瑞江展示場ができる前、もう一つのメイン展示場や工場で車両・部品の盗難が相次いでいたため、新設した同展示場にこの看板を設置したという。

看板設置からはすでに15年ほど経っているというが、注意書きの効果はあったのか。坂本さんに聞いてみると、

「見えない抑止効果はあるみたい(笑)なぜだかわからないけど、瑞江展示場だけは部品すら盗まれていない」

とのこと。過去にはメイン展示場にも別の文面の看板を置いていたが、そちらは効果がなく盗難にあってしまったという。4つある拠点のうち盗難にあっていないのは瑞江展示場だけのようだ。

坂本さんによれば、この看板に対しては、何人かのお客さんからは「おもしろい」との反応があったとのこと。看板を信じて、「本当に死んだの!?」と驚く人もいたという。

犯人たちは本当に不審死をしているわけではなかった。しかし取材中、坂本さんは「知らないけど、本当に死んでるかもしれないね。盗んだ奴が」と、ポツリとつぶやいた。たしかに、可能性がないとは言い切れない。確かめる術はないのだから...。

車を盗んだ犯人たちのその後は、誰にも分からない。

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