「天国は佐賀にあった」 九州人のソウルアイス「ブラックモンブラン」食べ放題のホテルが発見される
「ブラックモンブラン」を知らない九州人はいない、と言い切っても良いだろう。
ブラックモンブランとは、チョコレートとザクザク食感のクランチでバニラアイスをコーティングしたアイスバーだ。
50年以上続くロングセラー商品で、九州では超人気定番商品である。最近、首都圏でも入手できるという噂も聞くが、Jタウンネット記者はまだ目にしたことがない。
このブラックモンブランが食べ放題のホテル内レストランがあると、話題になっている。2020年8月15日に投稿された、次のようなツイートがきっかけだ。
「竹下のブラックモンブラン」というPOPが貼られた冷蔵庫の中には、ブラックモンブランをはじめ「ミルクック」「おゴリまっせ」「しっとるケ」などの冷菓がズラリ。
いずれもブラックモンブランを販売する竹下製菓(佐賀県小城市)の商品のようだ。冷凍庫の上には、「竹下製菓のアイスクリーム、食べ放題です」と掲示されている。
その横には、「但し、お持ち帰りはご遠慮ください」というお断り。なるほど、食事をした席で食べてほしいということだろう。あくまでも食べ放題で、持ち帰り放題ではない、というわけだ。このツイートには、3万4000を超える「いいね」が付けられ、今も拡散中だ(8月18日昼現在)。
ツイッターには、「夢のような場所」「何て素敵なホテルなんだ~~!!」「天国は佐賀にあった」などと言った声が殺到している。
Jタウンネット記者はまず、投稿者のともぞう(@tomozo_826)さんに、詳しい話を聞くことにした。
「ブラックモンブランを3本いただきました」
ともぞうさんは佐賀出身で福岡在住。
「小さい頃からコンビニにもスーパーにも駄菓子屋にも、竹下製菓さんのアイスはあったのでよく買ってました。CMもたくさん流れてたので、今でもブラックモンブランのCMの歌歌えます(笑)。大人になった今でも、コンビニでよくブラックモンブラン買ってます」
ブラックモンブランは、幼い頃から馴染み深い存在のようだ。
ともぞうさんがブラックモンブランの食べ放題を発見したのは、故郷の佐賀に帰省中の8月15日のこと。
「コロナの影響もありますので、祖母には会わずに、両親にだけ顔を見せに行きました。 15日の11時頃に、父親からご飯食べに行こうと誘われて、ホテルのレストランのバイキングに連れて行ってもらいました。たまたまブラックモンブランの食べ放題があって驚いた感じです。その結果、ブラックモンブランを3本いただきました。あまりにも珍しかったので、写真も撮ってしまいました(笑)」
ともぞうさん以外のお客さんも、喜んでアイスを選んでいたそうだ。
ブラックモンブラン食べ放題を行っていたのは、「アパホテル佐賀駅南口」(佐賀市駅前中央1)内の「レストラン・パリ」。竹下製菓の関連会社「竹下コーポレーション」が運営している。
竹下製菓のアイス食べ放題サービスは、いつ頃から行っているのだろうか?
Jタウンネット記者が竹下コーポレーション担当者に確認すると、アイス食べ放題サービスが始まったのは、8年ほど前、竹下製菓の販売促進のためだったという。
また、「レストラン・パリ」に取材したところ、食べ放題サービスの冷菓は、その日によって違うが、多いときは10種類近くあるとのこと。
「もちろんブラックモンブランは人気があるので、いちばん先に品切れになってしまうこともあります」
他にも、氷片入りのカキ氷ミルクセーキバー「ミルクック」や完熟バナナアイスにチョコレートアイスで縞模様をつけたアイスバー「トラキチ君」も人気だという。
ツイッターには、こんな声も寄せられている。
「ブラックモンブラン、ミルクック、しっとるけ、おごりまっせ、トラキチ...。 福岡県民の私は、竹下製菓のアイスで育ちました」
「うわぁぁぁああ!!! ワイの大好きなミルクックも、おごりまっせも、トラキチくんも入ってる~~!!!」
「この夏はコロナの影響で帰省できなかった佐賀出身の者です。 あ~ミルクック食べたくなった」