半沢直樹「伊勢志摩空港」に動揺広がる トレンド入りで「マジであるの?」「三重にできるのかと思った」
名台詞「倍返しだ!」でお馴染みのテレビドラマ、日曜劇場「半沢直樹」(TBS系)。2013年の前シリーズ放送時から根強い人気を誇り、現在放送中の続編も注目度は高い。俳優の堺雅人さん(46)演じる銀行員の半沢が、様々なトラブルを乗り越えていく物語だ。
20年8月16日には第5話が放送され、劇中に登場した「あるワード」がツイッターのトレンドに入るほど注目を集めた。
それは「伊勢志摩空港」。半沢が三重を訪れた際に利用した空港だ。
なぜこの空港が注目を集めているのか――ツイッターでは「伊勢志摩空港」に対し、以下のようなコメントが寄せられている。
「伊勢志摩空港って何やねん笑 三重には空港ないぞ笑」
「トレンドに伊勢志摩空港ってあったから、三重にできるのかと思ったら半沢直樹の架空空港か......」
「マジであるの?と思ってググってしまったわ」
そう、「伊勢志摩空港」は実在しない架空の空港。そもそも、三重には空港自体がないのだ。ツイッターでは「三重に空港はない」といったツッコミが寄せられるほか、新設される空港だと勘違いした人、思わず調べてしまった人など様々な反応が寄せられている。
また、三重県の鈴木英敬知事も翌17日に公式ツイッターで反応。
「16日放送『半沢直樹』第5話に、『三重県伊勢志摩市』『伊勢志摩空港』が登場!いずれも架空ですが(汗)。三重県に関心を持つきっかけを提供していただきありがたいです」
などとツイートしている。
ロケ地は「茨城空港」
架空とはいえ、ツイッターでは「あってほしいなぁ」「売れない地方空港だな」といった声が寄せられ、想像が膨らんでいる。もし伊勢志摩空港が存在したとしたら、どこに位置しているのだろうか。
半沢が向かったのは「伊勢志摩市」という架空の都市。伊勢志摩空港からタクシーで移動する際、運転手はこんな発言をしている。
「サミットが行われたホテルに伊勢神宮と、観光にはもってこいなんですがね。いかんせん飛行場が遠すぎる。結局みんな名古屋か大阪から電車で、あの飛行場は閑古鳥が鳴いてますよ」
名前からして、「伊勢志摩市」は実在する伊勢市と志摩市をモデルにしたものと想像できる。実際に、2016年に伊勢志摩サミットが開催された志摩観光ホテルは志摩市、伊勢神宮は伊勢市にある。
しかし「伊勢志摩空港」が半沢の目的地である「伊勢志摩市」にあると仮定されたものなのかは疑問だ。半沢が空港に到着したシーンではロビーが映され、
「三重県伊勢市 おいないさ~(いらっしゃい)伊勢志摩空港!」
と書かれた垂れ幕が確認できる。もともと伊勢市にある設定なのか、「三重県伊勢志摩市」と書くべきところを間違えたのかは分からない。ただ、位置的には伊勢市・志摩市の辺りにある可能性が高いだろう。
もし、本当にこの辺りに空港ができるとしたら...。ツイッターでは「実在したらお伊勢参りめちゃアクセス良くなる」といった歓迎の声も複数上がっている。
ちなみに、「伊勢志摩空港」としてロケが行われたのは、多くの人がツイッターで予想していた通り、茨城空港(茨城県小美玉市)だ。
茨城県の公式ツイッター「茨城県公式いばらきフィルムコミッション」は17日、
「放送後ですみません。第5話で茨城空港が使われました。
伊勢志摩空港の設定で茨城空港の到着ロビーと一般ロビーが使われています。
※ロケ隊がコロナ対策をしっかり行っているのを確認したうえで、受け入れしました」
と投稿している。