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山わさび、ジンギスカン、ペペロンヌードル... さすがに攻めすぎ?セイコーマートの「個性派カップ麺」食べ比べ

オサーン

オサーン

2020.08.16 11:00
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マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界
第三十六回 北海道のコンビニ「セイコーマート」の大量オリジナルカップ麺 文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」をレビューする連載の第三十六回目。今回は、北海道のコンビニエンスストア、「セイコーマート」で販売されている大量のオリジナルカップ麺をレビューします。

セイコーマートの大量のオリジナルカップ麺
セイコーマートの大量のオリジナルカップ麺

セイコーマートはオリジナルカップ麺の種類が豊富

セイコーマートは、北海道の地場コンビニチェーンです。Jタウンネットをご覧いただいていれば、地元で愛されるセイコーマートがちょくちょく登場しているので、ご存じの方が多いのではないかと思います。北海道内の店舗数が、全国首位のセブン-イレブンを抑えて最も多く、北海道の他に埼玉県や茨城県でも店舗を展開しています。

セイコーマートは、安価な輸入ワインの販売に力を入れていたり、「ホットシェフ」というお弁当やおにぎり、パンなどの店内調理を行っていたりして、他のコンビニとは異なる販売戦略を取っています。

さらに、「Secoma」というプライベートブランドを展開し、多種多様な商品がお店に並んでいます。その中にカップ麺もあり、セイコーマートのカップ麺コーナーの棚のかなりの割合を占拠しています。

私が訪れたセイコーマート某店では、「Secoma」ブランドのカップ麺が全部で19種類(タテ型カップ15種、どんぶり型3種、焼そば1種)並んでいました。大手コンビニ顔負けのものすごい種類です。他にもまだ種類はあるのかもしれません。

セイコーマートのカップ麺を一覧化

タテ型のカップ麺15種類
タテ型のカップ麺15種類

まずはタテ型カップ麺15種類。こんなラインナップです。カッコ内は製造元。

・しょうゆヌードル(エースコック)税別100円
・カレーヌードル(エースコック)税別100円
・シーフードヌードル(エースコック)税別100円
・小海老天そば(カナヤ食品)税別100円
・カレー南蛮そば(カナヤ食品)税別100円
・道産昆布だしうどん(エースコック)税別100円
・札幌生姜味噌ラーメン(エースコック)税別99円
・突辛!激辛醤油ラーメン(エースコック)税別99円
・辛味噌ラーメン(エースコック)税別99円
・柚子胡椒仕立ての鶏塩ラーメン(エースコック)税別100円
・野菜たっぷりちゃんぽん(エースコック)税別100円
・黒醤油ラーメン(エースコック)税別110円
・なまら!胡椒タンメン(エースコック)税別100円
・山わさび塩ラーメン(エースコック)税別100円
・ペペロンチーノ風ヌードル(エースコック)税別100円
どんぶり型3種類と焼そば
どんぶり型3種類と焼そば

続いてどんぶり型3種類と焼そばのラインナップ。

・スープカレーラーメン(ヤマダイ)税別99円
・生姜醤油ラーメン(ヤマダイ)税別100円
・ラー油仕立ての辛口うどん(ヤマダイ)税別99円
・ジンギスカン風焼そば(東洋水産)税別119円

ほとんどの商品が定価税別99円か100円で、コンビニの商品としてはかなり安価です。余計なお世話ですが、これだけ安価なカップ麺が棚を占めてしまうと、果たして利益が出ているのかと心配になってしまいます。

タテ型カップのラーメンはエースコックが、どんぶり型カップはヤマダイが製造を担当しており、ほかにはお蕎麦がサンヨー食品系のカナヤ食品製、そして今回ただひとつの焼そばが東洋水産製となっています。

ここからはいくつか気になる商品をレビューしていきます。

北海道といえば!「ジンギスカン焼そば」

「ジンギスカン風焼そば」
「ジンギスカン風焼そば」

まずは北海道名物「ジンギスカン」味のカップ焼そば、「ジンギスカン風焼そば」です。製造は東洋水産で、道民が愛してやまないソウルフード「やきそば弁当」のメーカーでもあります。

今回購入した中で唯一、北海道で生産されている商品でもあり、北海道尽くしの一杯と言えるでしょう。パッケージに映っている黒いものはジンギスカン鍋です。

羊肉の脂が香り、同時にフルーツなどで甘味と酸味が強いジンギスカンのタレの両方の味が感じられるソースです。実際の羊肉は入っていないし、ジンギスカンでよく使われるもやしや玉ねぎなども一切入っていませんが、きちんとジンギスカンになっています。

カップ焼そばとしておいしいのかは取り敢えず置いておくとして、カップ麺のなのにジンギスカンの味がすると、思わず笑みが溢れてしまいます。これはウケ狙いも含めて、北海道お土産に最適なのではないでしょうか。

油断すると咳き込む辛さ!「山わさび塩ラーメン」

「山わさび塩ラーメン」
「山わさび塩ラーメン」

北海道産の「山わさび」を使用した塩ラーメン。山わさびは北海道で多く生産され、すりおろしたものに醤油をかけてごはんにのせて食べたり、ローストビーフの薬味としても使われたりしています。鼻にツーンとくる刺激が大きな特徴で、西洋わさびとかホースラディッシュとかとも呼ばれています。

山わさびなので、鼻にツーンとくることを覚悟して食べると、そんなに刺激は強くありません。大したことないと思って油断して食べると、口に入れて息を吸った時に器官にきて猛烈にむせました。

一般的な激辛ラーメンとは刺激の種類が違いますが、なかなか攻撃的なので初期装備では心もとないレベル。山わさびらしくツーンとくる刺激がもう少し強いとさらに良かったですが、山わさびらしさはきちんと感じられました。山わさびの刺激と鶏ガラのやわらかさが良い対比になっていました。

絶妙なバランスがクセになる「スープカレーラーメン」

「スープカレーラーメン」
「スープカレーラーメン」

今や札幌ラーメンと並ぶ札幌のご当地料理、「スープカレー」味のカップ麺です。スープカレー味のカップ麺はこれまでになかったわけではありませんが、非常に珍しい存在となっています。スープカレーと言えば、野菜の旨みやスパイスの強さが特徴で、カップ麺のスープにどう落とし込んでいるのか気になるところです。

ややスパイス感強めのカレー味で、野菜の旨みや甘みが感じられるスープとなっています。なんだかすごく安っぽい味ではあるのですが、きちんとスープカレーらしい味になっています。

ちょっとクセになる甘みで、なんてことはないちょっと甘いカレースープなのに、不思議に思えるおいしさでした。スープカレーらしさと、カップ麺らしいジャンキーな味わいを併せ持っており、イチオシの一杯です。

これは安っぽい?「ペペロンチーノ風ヌードル」

「ペペロンチーノ風ヌードル」
「ペペロンチーノ風ヌードル」

最後に、こちらは北海道ならではの味というわけではありませんが、気になる存在の「ペペロンチーノ風ヌードル」。ペペロンチーノと言えば、ガーリックや唐辛子を使ったおいしいパスタ料理ですが、パスタ料理の中でも具が少ない料理としても知られています。

ペペロンチーノにしたのは具を省略する体の良い理由なんじゃないかと訝しがりながら食べました。ガーリックオイルがたっぷりで、唐辛子も入ってしっかりペペロンチーノ風ではありましたが、やはり具が物足りずに安っぽさは否めませんでした。

もちろん、定価税別100円なので、多少安っぽいのは当たり前ですけどね。

北海道土産にもぴったり?

「ジンギスカン風焼そば」や「山わさび塩ラーメン」、「スープカレーラーメン」、そして今回は触れませんでしたが「札幌生姜味噌ラーメン」などは、北海道名物×セイコーマートのダブル北海道ブランドで、お土産として喜ばれるのではないかと思います。個人的には「スープカレーラーメン」がダントツでおすすめです。

コンビニで手軽に買える安価なカップ麺としての価値も大きく、今回触れられなかった「しょうゆヌードル」、「カレーヌードル」、「シーフードヌードル」の3つは安価版の「カップヌードル」としてまずまずのデキで、さらに「突辛!激辛醤油ラーメン」は安価なのにしっかり辛くておいしいです。

北海道外の方も、道民の方も、セイコーマートを訪れた際にはぜひとも「Secoma」ブランドのカップ麺を手に取ってみてください。

筆者:オサーン

カップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。 Twitter(@ossern)
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