炭治郎が背負っている箱だ...! 「鬼滅の刃」にハマりすぎた父が作った本棚がこちら
大人から子どもまで、世代性別問わず人気となっている漫画「鬼滅の刃」。
そんな鬼滅の世界にハマりすぎた父親が、「あの箱」を作った――そんなツイートが話題となっている。
製作したのは主人公の竈門炭治郎が、禰豆子を入れて背負っている箱だ。この作品は2020年7月26日、ツイッターユーザーの晟太朗(@dmm9y)さんが
「親が鬼滅ハマりすぎてこんなの作ってたんだけどセンスある」
として紹介。まるで公式グッズのような出来栄えだ。
しかもこの箱、中に「鬼滅の刃」の単行本が収納できるようになっているのだ。これはセンスが良すぎる......!
ツイッターでは
「販売できますね!素晴らしいセンス」
「めちゃくちゃ欲しい、買いたい」
「職人技だw」
「とてもお上手です... ねずこちゃん、入ってそうです」
と称賛する反応が寄せられている。
「左近次さんには及びませんが...」
Jタウンネットは30日、投稿者の晟太朗さんを通じて、この箱を製作したお父さんに話を聞いた。
箱を作ったきっかけは、コロナ禍で外出自粛が続く中、次男(投稿者の弟)のすすめで鬼滅の刃のテレビアニメテレビシリーズを見たこと。
「評判通り19話はストーリー、映像、BGMが相まってとても見応えがありました!炭治郎の父親と自分とを重ねたりしてウルっと来ました。まあ、炭治郎と息子は重ならないんですけどね...炭治郎はよく出来た男の子ですよね。ほんと良い子」
お父さん、すっかり鬼滅にハマッてしまった様子である。
その後、次男が「鬼滅の刃」のコミックスを購入。普段から棚などをDIYで作っているというお父さんは、それを収納するために本棚を作ってほしいと頼まれたという。
「外出自粛で家にいがちな次男が少しでも明るい気持ちになればと、サプライズで、この背負い箱風コミック収納ボックスの製作を思い立ちました」(お父さん)
コミックス全23巻(22・23巻はこれから発売予定)が収納でき、奥行きに余裕があるため、特装版のグッズも収納可能だとか。素晴らしすぎる...。
設計は木材のカット工程が最小化できるサイズで行ったそう。
構想段階で一番の悩みどころだったのは黒い帯の部分。ホームセンターで発見した、つや消しで質感の良いガムテープを使用したという。
段取りは決まっていたため、組み上げるのにかかったのは3時間程度だったそう。
作品のこだわりを聞くと
「綺麗な木目の表現と光沢です。マットに仕上げてもよかったのですが、ツヤっとしていた方がかっこいいかなと。まず木材の表面を粗い目の紙やすりで擦り、その後、細かい目の紙やすりで仕上げ、そしてブライワックスという茶色のワックスで塗装と磨き上げをしました(布で擦るだけ)。
黒い帯はガムテを巻くだけなので簡単です。後は各種金具を取り付けるだけ。
マンガでは、扉の蝶番が内側に仕込まれているのですが、取り付けが難しそうなので正面から貼り付けています。ただデザイン性のある蝶番を使用したので、逆にそれっぽい感じになりました。後から気付いたのですが、扉の留め具は、この取り付け方向だと機能しないことが分かりました...」
としていた。
また、「家の押し入れから出し入れしやすいように、実は底にタイヤも付いています」とのことで、デザインだけでなく実用性にも優れているようだ。
今回、背負い箱風本棚が注目を集めたことについてお父さんは、
「左近次さんには及びませんが、私も心を込めて作りました。
反響をいただいていることを知り、あらためて、『鬼滅の刃』が多くの方に愛されているのだなと感じました。私もその一員として、皆様と繋がることができ、とても嬉しいです」
としていた。