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秋田名物「ビッグバーガー」自販機が販売終了 40年の歴史に区切り...製造者の思いを聞いた

笹木 萌

笹木 萌

2020.07.17 17:00
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箱の在庫は500枚

Jタウンネットは7月16日、ビッグバーガーの製造者である森林純一さん(69)に詳しい話を聞いた。

自販機の貼り紙(画像はkusakura_大将@kusakurataishoさん提供)
自販機の貼り紙(画像はkusakura_大将@kusakurataishoさん提供)

元スケート選手で国体優勝経験もある森林さん。もともとビッグバーガーは森林さんが以前勤めていた会社の事業で、森林さんの担当だった。しかし会社は倒産、1985年からビッグバーガーの事業のみを引き継いだ。

以前は秋田畑というセレクトショップでも販売していたが、包装用の箱が減ってきたため20年3月に終了。現在は自販機販売と、近所の人などを対象に受注生産を行っている。

森林さんによれば、自販機は多い時には秋田市周辺に25~6台設置されていた。現在は秋田市内のスケート場と今回故障した仕事場の前に2台あるが、スケート場の方もいつ壊れてもおかしくない状態だという。

森林さんは自販機を修理しない理由について、

「前も今回と同じような故障をして修理を頼みましたが、できませんでした。秋田県内では修理できる方もいないし、県外から頼んで修理してもらうほど売れているわけでもないので」

と話す。1日10個ほど売れれば良い方だという。

また貼り紙にある通り、箱の在庫が少ないことも理由の一つのようで、

「箱の在庫が今、500枚くらいです。もともとこの箱がなくなったらどうしようか、やめようかという話をしていました。箱は1万枚など注文単位が大きくて、機械がたぶんもたないだろうということで注文をやめていました」

とのこと。箱がなくなったあとは自販機での販売をやめ、注文があった場合のみ、一般的なバーガー紙で提供する予定だという。

森林さんに、自販機での販売終了がツイッターで話題になっていることを伝えると、

「箱のデザインは昔からまったく変わっていません。『小さい時に食べて懐かしい』という声を聞いて、ありがたいなあと思います。また、東日本大震災で業者からパンが入らなくなり手作りにして続けましたが、それを喜んで食べてくれてありがたかったです」

とこれまでの歩みを振り返った。

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