限定御朱印の授与「しばらく止めます」 メルカリ転売で苦渋の決断...宮司の思いを聞いた
2020.06.29 17:10
他の御朱印も複数出品
Jタウンネットは29日、少彦名神社の宮司・別所賢一さん(47)に詳しい話を聞いた。
別所さんは28日午前、参拝者から雨ふり御朱印がフリマアプリに出品されていることを聞き、出品が確認できたため同日から授与を停止した。
少彦名神社では神事ごとの限定御朱印含め、複数の御朱印を授与している。Jタウンネットが29日に検索したところ、同神社の御朱印が複数出品され、すでに売れているものもあった。
なぜ雨ふり御朱印のみを授与停止としたのか。別所さんはその理由を次のように話す。
「雨の日に楽しくご参拝いただくと同時に、足元悪い中ようこそお参りいただきましたという御印で出しております。他の限定御朱印もヤフオク!等で出品されているのは知っているのですが、特にご苦労されてお参りされていることから、しばらく授与をお止めすることにいたしました」
雨ふり御朱印は3年前から授与を開始。別所さん夫婦が手彫りで制作した、和傘を持ったネズミの印が押してあり、毎月色が変わるのが特徴だ。特にこの御朱印に関しては、転売をしないよう何度かツイッターで呼び掛けてきたが、このような事態となってしまった。
雨ふり御朱印に限らず、少彦名神社では御朱印の出品を1年以上前から把握していた。今回、授与停止を決めたのには「(転売が)だんたんひどくなってきた」という理由もあったという。