身はぷりっぷり、皮はパリッパリに...! JA全農が教える「鶏もも肉の熟成レシピ」に反響→試してみたら激ウマだった
皮がパリッパリで、身はぷりっぷりに――。
JA全農の公式ツイッターが2020年6月16日に紹介した、鶏もも肉をおいしく焼くためのテクニックが話題になっている。
「我が名は全農!皆の鶏もも肉レシピがマンネリ化していると聞いてやって来た!」という謎の宣言から始まるこちらの投稿(映画「もののけ姫」の主人公アシタカの台詞をパロディしたネタだ)。
ツイートによれば、「重量の1%の塩をふってキッチンペーパーで包み2晩冷蔵してから焼く」だけで、鶏もも肉がとってもおいしくなるというのだが...。はたして、本当なのだろうか。
さっそく、Jタウンネット記者が試してみることにした。
「塩味がしっかりついているので、何もつけなくていい」
鶏もも肉をおいしくする裏技を紹介した全農広報部のツイートは、10万件を超える「いいね」が寄せられ、大きな注目を集めている(数字は23日時点)。そうした反響について、JA全農の広報企画課の担当者に聞いてみると...。
「多くの方に読んでいただけ、また実際に調理しておいしかったというツイートも拝見してうれしい限りです」
との回答だった。
何はともあれ、Jタウンネット記者も作ってみることにした。
まず冷凍してあった鶏もも肉を自然解凍した。もちろん国産の鶏肉だ(全農さん、ここ大事ですよね?)。
重さをはかったら約300グラムだったので、塩は3グラム用意した。えっ、こんなに少なくていいの? と思ったが、レシピどおり進める。鶏もも肉の表裏に塩をふりかけ、キッチンペーパーで包むのだ。後は、冷蔵庫の中に入れ、2日間放置した。
キッチンペーパーは1晩毎に変えたりとかしなくていいの? と、全農に聞くと、「変えていただいても問題ありませんが、変えなくても大丈夫です」という答えだった。
冷蔵庫に2日間放置したものが、上の写真だ。キッチンペーパーにはすっかり水分が浸み込んでいる。
鶏もも肉から出た水分なのだろうか。キッチンペーパーをはがすのに手間がかかったほどだ。皮がパリッパリで身はぷりっぷりになるのは、ここがポイントのようだ。
焼くときの味付けは何もしなくていいのか? 全農に聞いたところ、「塩味がしっかりついているので、何もつけなくてもおいしくいただけます」という返事だった。「コショウを振ってスパイシーにしてもいいかも......」ということだったので、少しだけコショウもかけたが、それ以外はまったく味付けしなかった。
皮の方を約10分焼くと、なんとも言えない良い香りがしてきた。ひっくり返して見ると、こんがりキツネ色になっている。期待がふくらんでくる。美味の予感である。ここであせってはいけない。
焼くというのはどのくらいの強さの火でどれくらいの時間焼くといいのだろう? また全農に聞いた。
「200グラムの鶏もも肉で弱火で皮目から10分、ひっくり返して4~6分が目安です。お肉の大きさや厚さ、フライパンの種類にもよりますので、中まで火が通るように様子を見ながら十分に加熱してください」
と、親切に教えてくれた。
鶏もも肉の中まで、火が通るのを待ちながら、ズッキーニなどの季節の野菜、シメジなどをフライパンに入れた。そろそろ仕上げである。もうすっかり御馳走気分になってきた。
約300グラムの鶏もも肉が焼き上がり、肉の中まで火が通っていることを確認して、火を止めた。
食べてみると、まさに「皮がパリッパリで身はぷりっぷり」だった。味付けも、あの3グラムの塩で充分だった。強い深い味わいだ。ちょっとこれは、贅沢なランチになったじゃないか。
全農さん、また教えてください。「我が名は全農!」シリーズの続行を、切に願う。