「歯ぁ食いしばれ!修正してやる!!」 妙にガンダムっぽい工具が話題に→まさか狙った?メーカーを直撃すると...
2020.06.25 20:00
技術者たちのリーダーはガンダム世代だった
Jタウンネット編集部の取材に応じたのは、エンジニアの代表取締役・高崎充弘社長だ。ずばり「ガンダム好きなのか?」を聞いてみた。
「やあ、気が付かれましたか? そのとおりです」と、高崎社長は笑いながら答えた。
「このネジザウルスといのは、10数年前からの弊社のヒット商品です。 2009年、ちょうどリーマンショック直後でしたが、ネジザウルスGTという製品を開発しました。その年の、グッドデザイン賞を獲得しています。
この開発を手がけた若手技術者たちが中心になって、その後のネジザウルスシリーズとも言うべき商品群を生み出してきたのですが、ネジザウルスZ(ゼータ)が開発されたのは、2016年です。
この技術者たちのリーダーは、現在、40代前半ですが、ガンダムが相当に好きだったようですね。パッケージのコピーにもガンダムを意識して作っています。まあ、パロディなわけですが、私は、モノづくりには『遊び心』が大事だと考えていますから、ガンダミックな表現は、大いに奨励した方です」
ネジザウルスはプライヤーという工具の一種だ。
ただ他のプライヤーと違うのは、「つかむ」だけでなく「回す」動作にもすぐれていること。だ。先端部分に施された特殊な加工などによって、さまざまな形態のネジをぐっとつかんで、その状態をぐっとキープしたまま、左右に回しながら引き抜くことができるという。機能が優れているだけでなく、デザインの良さも評価されている。
ネジザウルスZの場合は、狭く奥まった所にあるネジも、「歯ぁ食いしばれ! 狭所のネジ、修正してやる!!」というわけだ。