埼京線ホーム移設で渋谷駅が大はしゃぎ 話題のポスターの真意は?JRに聞いた
「もう、長く歩かなくてもいいんです!!」
「すぐ乗れる 最強最高!」
「こんなに埼京ホームが近いなんて...夢みたい(ハート)」
渋谷らしい...と言えばいいのだろうか。こんなハイテンションなポスターがJR渋谷駅の構内に貼られている。
メッセージは明らかに手書き。その周りには、両手をあげて喜ぶ駅員、ガッツポーズをする駅員と、まるでお祭り騒ぎだ。これを撮るためにいろいろポーズを考えている駅員を想像すると、なんだか優しい気持ちになる。
このポスターは、かつて山手線と約350メートルも離れていた埼京線のホームが移設され、2020年6月1日に横並びになったことを受けて掲示されたもの。もはや別駅のような距離がなくなったと考えれば、この喜びようも分かる気がする。
ツイッターではこの様子が話題となり、
「渋谷は駅員さんもパリピなんだね」
「ホーム移設を歓迎するJR渋谷駅の駅員の方々だけど喜びすぎ(笑)」
「渋谷駅の駅員が体張っててwww」
といった声が寄せられている。
「喜びを分かち合いたい」
Jタウンネットは17日、JR東日本東京支社広報部を通して渋谷駅の担当者に取材した。
担当者によれば、ポスターは12日から、渋谷駅のハチ公口、南口から埼京線新ホームへの乗り換え通路に掲示されている。
ポスターに掲載されている人物は、全員が渋谷駅で働く社員。手書きのメッセージも社員が考えたものだが、写真の人物が考えたものとは限らないそうだ。
今回のポスターを掲示した理由を、担当者は次のように話す。
「6月1日にホームが並列化となり、『ホーム並列化の喜びをお客さまと分かち合いたい』『渋谷駅のファンを作りたい』という社員の思いから、社員の顔出しポスターを作成しました」
制作も社員が手掛け、全部で19パターンあるという。
山手線と埼京線のホームが近づいたことは、利用者にとってはもちろん嬉しいことだが、駅員にとってもそうなのだろうか。ポスターの駅員たちは並列化を心から喜んでいるように見える。
担当者に聞いてみたところ、
「『分かりにくい駅構内の構造が解消され、乗換ルートなどのご案内がしやすくなった』と駅社員からの意見がございます」
とのこと。たしかに、これで乗換時に迷う客も少なくなるだろう。
担当者はポスターが話題になったことについて、「想像以上に反響が大きく驚いております」としている。