装備が本格的すぎる... 鎌倉のケンタッキーに登場した「武者カーネル」が超かっこいい
平安末期から鎌倉初期の「大鎧」を再現
結論から言えば、今年、鎌倉店の鎧兜を作ったのは、鎌倉で地域活性のために活動する「鎌倉もののふ隊」。Jタウンネット編集部は6月2日、代表の鎌倉智士さんに電話取材した。
「鎌倉もののふ隊」とは、鎌倉で生まれ育った鎌倉さんが地元の歴史を人々に伝えるために結成したグループ。鎌倉武士の装いで様々なイベントに参加したり、鎧兜を作るワークショップを行ったりしている。
カーネルおじさんの鎧を作ることになった経緯について、鎌倉さんは
「毎年各店舗が作った独自の鎧を着てましたけど、ぜひとも我々に作らせてもらえないかと問い合わせをしたところ、今年、『どうぞ』というお話を本部の方からいただきまして、作らせていただく、という運びになりました」
と説明した。
鎌倉さんによると、カーネルおじさんが身につけているのは、平安時代末期から鎌倉時代初期に使われていた「大鎧(おおよろい)」を忠実に再現したもの。馬に乗り、弓矢で戦う騎馬武者のための鎧で、矢を打ちやすく、飛んでくる矢を防ぎやすい形になっているそうだ。
当然、カーネルおじさんは生身の人間と違って体を動かすことができず、脇も開かない。そこで、鎧を部分的に作らないでおくなどして、カーネルおじさんのためだけの大鎧が完成した。
「完成した状態では、人が着ている時と基本的には変わらない状態にできたんじゃないかと思います」
と鎌倉さん。19年9月から制作を始め、同年12月まで、4か月かけてカーネルおじさん用の鎧を作り上げたという。本部から立像が送られてきたため、カーネルおじさんに着せながら作っていったそうだ。
大鎧を身につけたカーネルおじさんが鎌倉店の前に立ち始めたのは20年4月29日から。
新型コロナウイルス対策を行っていた店側から「カーネルにもマスクをつけられないか」と相談を受けたため、鎧兜に加えて、同じ柄のマスクもつけることになった。
鎌倉さんによると、鎧兜は5月5日のこどもの日に向けたものだったが、
「納品の際に、自粛期間中もあり、大々的に見に来てくださいと言える状況ではなかったものですから、当面の間は着せておきましょう、という話は聞いております」
とのこと。
6月2日、KFC鎌倉店にも確認したところ、現在もカーネルおじさんは鎌倉武士姿だそうだ。