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麺が見えない... メンマを乗せすぎて「材木置き場」と化したラーメンが話題に

笹木 萌

笹木 萌

2020.05.23 08:00
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名古屋には「材木置き場」と呼ばれるラーメンがある――

ツイッターで、こんな投稿が話題になっていた。ラーメンに材木置き場とは斬新すぎる表現だが、いったいどういうことか。

その写真がこちらだ。

ラーメン?(画像は@pegasus_119さん提供)
ラーメン?(画像は@pegasus_119さん提供)

あれ?メンマしかない?――そんなことはない。麺はこのおびたたしい量のメンマの下に埋まっている。

その異常に太く薄茶色いボディは、たしかに「木片」に見える。もはやトッピングの域を超えており、麺が少しかわいそうに思えてくる。

こちらのラーメンを販売するのは薬膳ラーメンで知られる「好陽軒」(名古屋市昭和区)。ツイッターでは「麺見えんけどあるの?」「ジェンガ煮たんか」といった驚きの声が相次いでいる。写真ではメンマしか見えないので、そう思うのも無理はないだろう。

一方、実際にラーメンを食べたと思われるユーザーからは、

「これはうますぎ、神です」 「これ見た目以上にやばくて、見えないところにまだメンマがあるんで、総数50本くらいかも。メンマを一生懸命食べて、箸休めに麺をすする感じになる」 「メンマが覆ってるだけでなくほぼ2層構成する量でおったまげましたw」

といった声が寄せられ好評だ。

どうやらメンマの下にもまだメンマが隠れているらしい。食べた日には夢にメンマが出てきそうだが、ぜひ挑戦してみたい一品だ。

店主「おすすめはしてません」

Jタウンネットは2020年5月20日、好陽軒の店主・田中茂さんに詳しい話を聞いた。

好陽軒(画像は@pegasus_119さん提供)
好陽軒(画像は@pegasus_119さん提供)

田中さんによれば、話題となったメニューは「メンマ」(税込1200円)で、別名「竹」とも呼ばれる。鶏のあっさりしたスープを使用したラーメンだ。「竹」はスタンダードなタイプだが、この他にも「大盛メンマ」や「スペシャルメンマ」などが存在する。

「メンマの量が少ないと言われたことはありません。多すぎると言われてしまうのでおすすめはしてませんが、注文される方は多いです」

「竹」についてこう説明する田中さん。看板メニューと行っても過言ではないのに、特におすすめしているわけではないらしい。いったいどれほどのメンマがのっているのか、気になるその量を聞いてみたが、

「本数は数えたことがないし、重さを量ったこともないです。薄く切れば本数は増えるし、水ぶくれしたら重くなりますから」

とのことだ。

見た目はそれこそ木材のように固そうだが、食感はどうだろうか。

3、4時間かけて食べに行ったというツイッターユーザーの@pegasus_119さんは「柔らかいというか食べ応えがあるメンマです」とコメントしている。

田中さんによれば、好陽軒のメンマは独自の手法で1週間かけて仕込む。乾物のメンマは食感を気にしなければ2日ほどで戻せるが、「固くもなく柔らかくもない、ほどよい食感」にこだわっているという。

お客さんは女性が多い

そしてもう一つ驚きなのが、注文しているのは女性が多いということ。田中さんによれば「食物繊維が多く、おなかの調子が良くなる」という理由で人気なのだとか。

ここで「材木置き場」という呼び名が実際に使われているのか聞いてみると、

「そんな感じですね。そう呼ばれる方もいます」

と田中さん。メンマがツイッターで話題になったことについて「お客さんに教えてもらって知りました、ありがたいことです」と話していた。

ちなみに「竹」に使用しているメンマは、好来系ラーメンの蔘好来(しんこうらい、中区)と、田中さんの息子が経営する一陽軒(天白区)で、同様の手法で作ったものを使用している。

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