新型コロナで生まれた「暗黙ルール」の数々 エレベーター「相乗りNG」のマンションも
暗黙のルールを察して席に座れず
「私は74歳です。夫は81歳、先週の金曜日の午後、通院中の都内の病院から、電車で帰ってきました。
元気ですが、立って帰るのはきつかったようです。座席は一つずつ座った状態で満席だったそうです。
つまり、ソーシャルディスタンスを守って席を空けている暗黙のルールで満席状態の中で、間に座ることも遠慮してできず、ずーっと立ったままだったそうです。
皆さま、コロナにかかりたくないから、間隔を空けて座れば安心と降りるまで、スマホ画面を見ながら、夢中で誰も苦しそうに立っている夫に気づかなかったそうです。
ソーシャルディスタンス、コロナ禍、怖いから身を守ることは重要だけど、身近にいる困っている人に気づくという優しさを持つこと忘れないでほしい」
彼女の夫は、他の乗客が1席ずつ間隔を開けて座っていたため「暗黙のルール」を感じ、辛いのに座席に座ることができなかったようだ。
物理的には空席がある状態なので、「座ればいいじゃん」と思う人もいるだろうが、彼女の夫は「座って嫌な顔をされたらどうしよう」「トラブルになったらどうしよう」と考えてしまうタイプなのかもしれない。
実際、隣に座られるのを嫌だと感じる人もいる。編集部に届いた別の投稿メールを見よう。
「武蔵野線の電車内も1席ずつ空席になっています。間空いてて座る人もいるけれど... 私は間隔をあけてほしいのでバックを横に置いてますが、座る人がいたら、私はすぐ立って他に空いてるところを見つけて座ります」(地域・年齢性別不明)
互いに知らない人々が集まる電車内では、空気の読み合いも困難を極めそうだ。
ちなみに、乗車する前のプラットホームでもこんな光景が。
「ホームでの電車待ち、間隔空けすぎで整列できない。私は間隔空けるのは無視します。鉄道会社も今後どうするのか...」(地域・年齢性別不明)
それぞれが思い思いの間隔を開けているのでは、並んでいるのかそうでないのか判断がつきにくい。
整列が得意だと言われる日本人だが、新型コロナを機に並べなくなってしまうのだろうか。
知らず知らずのうちに列に割り込んでしまってトラブルに...なんてことが起こらないといいのだが...。