新型コロナで生まれた「暗黙ルール」の数々 エレベーター「相乗りNG」のマンションも
多くの地域で緊急事態宣言が解除され、様々な施設や店で営業が再開されるなど、少しずつ街に活気が戻ってきているようだ。
しかし、長く続く新型コロナウイルスの影響下で、人々の感覚は変わってきているのかもしれない。
Jタウンネットでは、2020年5月14日付の記事「明らかに以前とは違う... 新型コロナで『暗黙のルール』が生まれた電車の様子がこちら」で、電車の空席に座りにくいと感じるようになった、という声を取り上げた。
すると、神奈川県の70代女性から、こんなメールが届いた。
暗黙のルールを察して席に座れず
「私は74歳です。夫は81歳、先週の金曜日の午後、通院中の都内の病院から、電車で帰ってきました。
元気ですが、立って帰るのはきつかったようです。座席は一つずつ座った状態で満席だったそうです。
つまり、ソーシャルディスタンスを守って席を空けている暗黙のルールで満席状態の中で、間に座ることも遠慮してできず、ずーっと立ったままだったそうです。
皆さま、コロナにかかりたくないから、間隔を空けて座れば安心と降りるまで、スマホ画面を見ながら、夢中で誰も苦しそうに立っている夫に気づかなかったそうです。
ソーシャルディスタンス、コロナ禍、怖いから身を守ることは重要だけど、身近にいる困っている人に気づくという優しさを持つこと忘れないでほしい」
彼女の夫は、他の乗客が1席ずつ間隔を開けて座っていたため「暗黙のルール」を感じ、辛いのに座席に座ることができなかったようだ。
物理的には空席がある状態なので、「座ればいいじゃん」と思う人もいるだろうが、彼女の夫は「座って嫌な顔をされたらどうしよう」「トラブルになったらどうしよう」と考えてしまうタイプなのかもしれない。
実際、隣に座られるのを嫌だと感じる人もいる。編集部に届いた別の投稿メールを見よう。
「武蔵野線の電車内も1席ずつ空席になっています。間空いてて座る人もいるけれど... 私は間隔をあけてほしいのでバックを横に置いてますが、座る人がいたら、私はすぐ立って他に空いてるところを見つけて座ります」(地域・年齢性別不明)
互いに知らない人々が集まる電車内では、空気の読み合いも困難を極めそうだ。
ちなみに、乗車する前のプラットホームでもこんな光景が。
「ホームでの電車待ち、間隔空けすぎで整列できない。私は間隔空けるのは無視します。鉄道会社も今後どうするのか...」(地域・年齢性別不明)
それぞれが思い思いの間隔を開けているのでは、並んでいるのかそうでないのか判断がつきにくい。
整列が得意だと言われる日本人だが、新型コロナを機に並べなくなってしまうのだろうか。
知らず知らずのうちに列に割り込んでしまってトラブルに...なんてことが起こらないといいのだが...。
電車の座席以外でも...
電車や駅以外でも暗黙のルールを感じたことがあるという読者からも投稿があった。
「昨日どうしても外出する必要があり、約一か月ぶりに電車に乗りましたが、人が少ないこともあるのか、エスカレーターを使用する際に、向かって右の列を上り下りする人がほとんど見られなかったです。 やはり、通り抜けする際の距離感を気にしてなのかなと思いました」(地域不明・50代男性)
「自分が見た暗黙ルールはマンションのエレベーターです
以前は何人もエレベーターに入っていたのが、人が乗ってたら乗らないし、自分が乗ってる時には人も乗りません」(地域・年齢性別不明)
新型コロナに関わらず、エスカレーターで歩くのは危険なので、是非現状を保ってもらいたい。
また、学校の休校が続く中、密集が問題視されることもある公園では、こんな光景も生まれているらしい。
「いつもなら人気のない小さな暗めの公園に子供二人つれていきます お昼に買ったパンなど食べていると 人が入ろうとしてやめる姿をよく見かけるようになりました ワンパーク・ワングループ? そしてワンベンチ・ワンパーソンになってます」(地域不明・40代女性)
外出自粛の要請も徐々に緩和されつつあるなか、これらの暗黙のルールはこれからどうなっていくのだろう。
新型コロナで生まれた「暗黙のルール」、募集中
Jタウンネットでは読者の皆さんが感じている「暗黙のルール」を募集します。
読者投稿フォームまたはメール(toko@j-town.net)、公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージで、あなたがどんな時に「暗黙のルール」を感じるかと、住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。
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