とある書店の「どんでん返し」コーナーに賛否 ネタバレつながり「最悪」との声も
多くの書店では、本棚の一番上に大まかなジャンルを表記している。例えば文芸コーナーであれば「日本文学」「海外文学」「エッセイ」といった具合に。
では、こちらの本棚のジャンル表記をご覧いただきたい。
本棚の上部に
「THEどんでん返し」
と表記されている。
もしやこれは...。おそらく、設置されている本の多くは、結末にどんでん返しが用意されているのだろう。ジャンルを見ただけで、ある程度オチが読めてしまう本棚なのだ(もちろん詳細までは分からないが...)。
ネタバレにもつながりかねないこの本棚に、インターネット上には賛否の声が寄せられている。
「興味ひかれる」との反応も
注目を集めた本棚の写真は、ツイッターユーザーのウドさんが2020年5月18日、
「これは今日本屋で見つけた最悪の棚」
として投稿したもの。撮影場所は未来屋書店(本社:千葉県)のとある店舗だ。
ウドさんと同様、「どんでん返し」というジャンル表記に首をかしげるユーザーは、ツイッターに
「ネタバレしとるやんけ」
「どんでん返しって...ネタバレしてんのとおなじだからあぁ!」
「映画のCMもうそうですが、ラスト5分の衝撃!とか本当にいらない」
といった反応を寄せている。
一方で「意外と嫌という人が多くて驚いた」と、表記に好意的な意見を持つユーザーも。
「私はどんなどんでん返しが来るのかと興味をひかれるので有難いですね。ターゲット層が違うのでは?こういう本棚があると嬉しいと思う人達も結構いると思いました」
「個人的にはどういう本か分かりやすくて興味ひかれるけどなぁ」
19日、Jタウンネットが未来屋書店に取材を試みたところ、話題になったツイートについては認知しているという。しかし、なぜこのようなジャンルの表記をしたのかなど、詳細についての取材は、
「社内にて協議させて頂きましたが、誠に残念ですが、今回はお断りさせて頂くことになりました」(担当者)
とのことだった。
設置理由は分からなかったものの、もしかしたら書店側の新しい試みなのかもしれない。