山奥で放置された結果、「森の精」と化したファービーの姿がこちら
採石場跡地の入口に、道祖神と化した「ファービー」がいた――
あるツイッターユーザーによる、こんな報告が注目を集めている。ファービーは1999年にアメリカから日本に上陸したおもちゃ。ふわふわのボディに大きな耳、鳥のようなくちばしが特徴だ。
そんなファービーが道祖神(石碑や石像として道端に祀られる神様)になっているとはどういうことか。その様子がこちらだ。
ブロックの上にあるのは苔が生えた黒い物体。あのふわふわボディからは想像もつかない姿になっているが、見開いた目とくちばしは紛れもなくファービーのものだ。
栄枯盛衰とはこのことだろうか...かつては一世を風靡したおもちゃだけに心が痛む。この写真はツイッターユーザーのつじつまがい(@tuzitumaguy)さんが2020年5月8日に投稿したところ、11日夜時点で4万7000件のリツイートを集めるなど大きな反響を呼んでいる。
変わり果てた姿で発見されたファービーに対し、ツイッターでは、
「やがて...世界遺産に認定される」
「既視感あると思ったらあれだ、ラピュタのロボットだ」
「これはぬし様ですね」
「アマビエの山版かもしれない」
といった声が寄せられている。
「何度も確認しました」
山の主のようになってしまったファービーを、投稿主はどこで発見したのだろうか。Jタウンネットは11日、つじつまがいさんに詳細を聞いた。
つじつまがいさんによれば、ファービーがいたのは仕事で訪れた千葉県の鋸南町にある採石場跡地の近く。採石場に続く道以外は何もない山の中だという。
ファービーを発見したのは7日の朝8時ごろ。採石場跡地の入口で待機している際、辺りを何となく見回したところ、ブロックに乗ったファービーを発見した。
「人の出入りなんてほぼ皆無の場所に突然のファービーでしたから、最初は疲れているのかなとか思って何度も確認しちゃいました。間近で見ても明らかにファービーだったので笑っちゃいました」
ファービーを発見した時の心境を、つじつまがいさんはこのように話す。まさかこんなところに20年前のおもちゃがあるとは思わないだろう。何度も確認するのも無理はない。いったい誰が何のために置いた(忘れていった?)のだろうか...。
つじつまがいさんは今回の投稿が話題になったことについて、
「こんなに盛り上がるとは正直思ってもみませんでした。たくさんの感想をいただけてとても嬉しく思います。また、それに関連して投稿した景色の画像も褒めていただいて嬉しかったです」
と話している。