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「『流石に』テイクアウト始めました」 たった3文字で伝わる苦悩...飲食店の看板に反響

横田 絢

横田 絢

2020.05.13 11:00
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本当は出来立てを食べてもらいたい

「バル エビータ」の店長・藤原薫さんは、「お店で出来立てで食べていただくっていうのが崩したくないっていう思いが最後までありました」と語る。しかし、4月7日に緊急事態宣言が発出されると、「この状況が長引きそうだ」と考え、店舗の時短営業と並行してテイクアウトも始めることを決めたという。

「このご時世なので、流石に(テイクアウトを)やらないと...となりまして。
常連さんもほとんどがテレワークで、でも『ここのお料理が食べたい』ってなられて、お客さんにも食べてもらうために始めようかな、と」

店の人気メニューの中には、テイクアウトに向かないものもある。

例えば、生のエビの刺し身や、冷めると固くなってしまうラクレットチーズを使った料理だ。テイクアウト用に、持ち帰ってもおいしく楽しめるようにメニューを組み立てるなど準備を進め、販売に至ったのが4月の最終週。5種類の弁当が用意された。

「出来立てを食べてもらいたい」という思いは変わらず、時間はかかるが作り置きせず、注文が入ってからひとつひとつ作っているそうだ。

刺身とラクレットチーズの料理はテイクアウトできないが、他のメニューは店に相談すればテイクアウトできる場合もあるという。立て看板が話題になったことについては、

「ツイッターに載っているっていうのは常連さんから連絡いただいて、驚きました。あげていただいたエイトさんには本当に感謝です」

と藤原さんは話していた。

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