「コロナで売上ほぼ0」つぶやきで注文殺到 Twitterが救った老舗そば店、70歳店主の思いは
お客さんからは「やめないでください」
Jタウンネットは22日、織匠の店主・諏訪徹さん(70)に詳しい話を聞いた。
織匠は創業47年のそば屋。山形県産種のそば粉・でわかおりを使用している。最近は新型コロナウイルスの影響で客足が2~3割に落ち込み、「全く商売にならない」状態だったという。
諏訪さんによれば、ツイッターは諏訪さんの義理の息子(娘の夫)が運用している。普段は別の仕事をしているが、ツイッターの開設を提案してくれたため、任せているそうだ。
「いきなり100件くらい注文が来て、かなり驚いています。ほとんどが県外の人です」(諏訪さん)
オンライン販売は30年ほど前から実施している。これまでにも値下げなどの対応をとっていたが、今回のツイートはそれを上回る効果だったようだ。
現在は生そば(5食セット)のみの受付となっているが、生産は間に合うのだろうか。諏訪さんによれば、平時の通販の注文数は月に1件ほど。すでに100件、つまり500食近くの注文を受けているというが...。
諏訪さんもそれを懸念しているようで、
「年越しそばは4000食くらい作ったのでできないことはないのですが、店の営業はできるかどうか...。当時は3日間くらい、店は営業せずに朝から晩まで作っていましたから」
と話す。
そばは1度に100食、1時間ほどかけて機械で生産する。さらに店の営業もあるため、投稿にもあったように発送日の希望に添えない場合もあるというわけだ。
客足が減っていく中で、店を訪れるお客さんからは「やめないでください」「がんばってください」との励ましの声ももらっていた。諏訪さんはツイッターでオンライン販売が話題になったことについて、
「すごいことなんだなと、ただ驚いています。ありがたいと思っています」
としている。