はるかぜとともにやってきた「桜のカービィ」 かわいすぎる落ち葉アートに反響
作ったのは学校の体育館の裏
Jタウンネットは2020年4月10日、はまーさんに詳しい話を聞いてみた。高校で美術教員をする30代の男性だという。
作った場所は体育館の裏。勤務時間の前後でカービィを作ったそうだ。どうして作ったのだろうか。聞くと、きっかけは「教材研究」と「和やかな気持ちづくり」だという。
「1つは『教材研究』でした。美術の授業で毎年2学期に落ち葉アートを生徒たちと取り組むのですが、その春バージョンを探究したかったところ、人通りのない体育館裏に沢山の花びらを見つけて、数日前からそわそわしてました」
「2つめは『和やかな気持ちづくり』でした。新型コロナウイルス関連でそれぞれが疲れているところに、何か少しでもほっこりできるものを作れないかなぁと。とはいえ、ただ遊んでいるだけと思われたくなかったり、桜の木への敬意も払いたかったりしたので、周辺の掃除も兼ねました」
掃除をしながら教材研究。素晴らしい試みだ...。使った材料は足とほっぺたに赤っぽい色の落ち葉、目と口は地面のコンクリートの色で再現したという。黒感を出すために、あらかじめ濃い目のコンクリートの場所を選択したそうだ。
コンセプトやこだわった点を次のように話す。
「コンセプト、と呼んでいいのか分かりませんが、カービィのかわいい雰囲気や穏やかな印象は終始大切にしていた気がします。
こだわった点は、小学校の頃に友達と遊んだ『はるかぜとともに』というカービィのゲームや、カービィの好きな言葉が『あしたはあしたのかぜがふく』だと聞いたことがあるので、『風』に対していらいらせず穏やかな気持ちで修正を重ねたところです」
ちなみに3体のカービィは、ゲームのステージをクリアした時にカービィが決めるダンスポーズを意識したそう。はまーさんは「自分たちも一つずつ課題をクリアし、ふたたび平和が訪れることを願って、この姿を選びました」と話した。
はまーさんの「作品」には、「可愛い!」「お仕事頑張れそうです」といった声が寄せられている。かくいう筆者も桜のカービィを見ていたら元気が湧いてきた。反響に対して、はまーさんは
「反響に恐縮しながらも、こちらこそ元気づけられています。また、カービィの魅力、桜の魅力、それらを改めて強く感じています」
と述べた。「はるかぜとともに」やってきたカービィ。みなさんも、ほっこりした気持ちになっただろうか。