言葉に「葉」という漢字を使うのはなぜ?
[となりのテレ金ちゃん-テレビ金沢]2020年3月17日放送の「仰天コロンブス」のコーナーでは、「言葉」という文字に、なぜ「葉」という漢字が使われているのかを調べていました。
言われてみると、なぜ葉っぱの字が使われているのか不思議ですよね。
古今和歌集の影響
金沢大学で方言などの研究をしている加藤和夫教授によると、「言葉」の始まりは奈良時代。当時は「こと」と言われていたそうです。
漢字で表す場合は「言」「事」などが、当てはめられていたのですが、次第に「こと」は、「事」の方の意味でとらえられるようになってきました。
すると、平安時代になると「ことのは」「ことば」と言われるようになります。漢字にすると「こと」は詞や辞で、「は」は端や葉が使われるようになります。
そして、当時の古今和歌集で紀貫之が「やまとうたは 人の心を 種として よろづのことの葉とぞ なれりける」と詠みました。
平仮名が多い当時の和歌で、漢字を使うのは印象的で、人の心から言葉が生まれる様子を葉っぱにたとえたこの歌で、「言葉」の「葉」の字が定着したと思われるそうです。
素敵な和歌で、生まれた「言葉」の漢字。なんだか子どもの名づけに通ずるものがありますね。
(ライター:りえ160)