ベンチで肉まんを食べていて、ふと顔を上げると... 驚きの光景が目の前に広がっていた
スズメといえば、我々人間にとってなぜか親しみのある存在だ。
「我と来て遊べや親のない雀」
小林一茶のこんな名句がある。幼いころ生母を亡くした一茶が、自らの少年時代を回想して詠んだ、とも伝えられている。ある時は孤独な心を慰めてくれる存在......、それがスズメなのかもしれない。
2020年2月10日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。
昨日コミティア帰りにベンチに座ってスマホ見ながら肉まん食べてたんだけど、ふと顔をあげたら目の前がこんなことになっていた笑 pic.twitter.com/tU7WFCNJ2T
— ぺい@ティアK-32b (@kuroneko_no_pei) 2020年2月10日
写真は、画面いっぱいのスズメの群れだ。「ふと顔をあげたら目の前がこんなことになっていた」というコメントが添えられている。
ツイッターには、「雀ちゃんたちかわいいですね!いつも居たら目で追ってしまうので、ちょっと羨ましいです」「雀はちゃんと待ってて偉いですね~......鳩なら容赦なく襲ってきます」などといった声が寄せられている。
このツイートには、なんと9万5000件を超える「いいね」が付けられ、いまも拡散中だ。
Jタウンネット編集部は投稿者のぺい(@kuroneko_no_pei)さんに詳しい話を聞いてみた。
「可愛くて愛しかったです」
Jタウンネット編集部の取材に、投稿者の「ぺい」さんはこう答えてくれた。
「スズメを発見したのは、2月9日、都内某所でした。見たことない数に最初はビックリしましたが、見ているうちに可愛くなりました」
その後、どうしたのかを聞くと......、
「野鳥にエサをあげるのは良くないらしいので積極的にあげるのは避けましたが、食べこぼしを持っていかれました。とても可愛かったので追い払ったりは一切していません。むしろこの時間がずっと続いて欲しいくらい、可愛くて愛しかったです」
なんとも微笑ましいひと時だ。ツイッター上での反響で、とくに印象に残ったコメントは何だったのだろう。
「可愛いという声が1番多かったですが、近年雀の個体数が減ってきているというコメントをしてくださっている方がいて印象的でした。 普段どこにでもいる印象の雀ですが絶滅の危機もあるのだと思うと、今回の出会いはとても奇跡的なものだったのかもと思います」
確かに、最近、スズメの姿を見る機会が少なくなってきたような気もする。
またツイッター上には、鳥というのは数が多すぎると、ちょっと怖い、という指摘もあった。アルフレッド・ヒッチコック監督の映画「鳥」を想起する人もいたようだ。
スマホから目を離して、ふと顔を上げたら、目の前には無数の鳥がいた......。なんだかサスペンスドラマが展開しそうだが、それはそれで観てみたい気もする、あくまでも観客として。