「カフカのヘンタイ」って何? 思わず笑ってしまう「覚え違いタイトル集」制作理由を図書館に聞いた
2020.01.25 20:00
男の子の名前で「なんとかのカバン」?
「覚え違いタイトル集」は2020年1月23日現在で、684例が紹介されており、ツイッターなどでも、たびたび話題となっている。
いったいどんな「覚え違い」があったのか。ここでいくつかの事例を見ていこう。
まずは、「おい桐島、お前部活やめるのか?」。聞き覚えはあるが、何かがおかしい...。
正解は「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウ著、集英社)。惜しい。だが何となくこの本かなと想像はできる。
続いてはちょっと難問。「男の子の名前で『なんとかのカバン』」。みなさんはこれが何の本かわかるだろうか。
正解は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」(J.K.ローリング作、静山社)。カバンは合っているが、そこだけ抜き取ると全く別の本を想像してしまう。この本だと気づいたスタッフに拍手だ。
他にも、覚え違いの事例にはこんなものが。
【覚え違い?】カフカの「ヘンタイ」
→【こうかも!】「変身」(カフカ著、光文社)
【覚え違い?】村上春樹「とんでもなくクリスタル」
→【こうかも!】「限りなく透明に近いブルー」(村上龍著、講談社)
似たタイトルで「なんとなく、クリスタル」(田中康夫著、河出書房新社)
【覚え違い?】ホリエモンさんの本で「大きな家事」
→【こうかも!】「すごい家事」(松橋周太呂著、ワニブックス)
※著者のニックネームが「家事えもん」
......と、まあ、きりがない。だが見ているだけで癒されるというか、思わず笑ってしまう。
ツイッターではあるユーザーの投稿によって、この覚え違いタイトル集が話題となり、さまざまな感想が寄せられている。
「これはやばい、読みながら吹き出した」
「このシリーズ化ぜひ書籍化してほしいぐらい、笑ってしまいました。ツボリます」
「こんなのでちゃんと目的の本をみつけるなんて図書館司書ってすごいですね」