真っ赤なサングラス姿にしか見えない... 愛知・江南市の「ロックすぎる大仏」が話題
愛知県江南市にドンとそびえる「布袋の大仏」。普段は町を見守るように優しい表情をしているが、この日の大仏は一味違う。
その姿がこちらだ。
赤いサングラスをかけている――最高にロックな大仏様だ。
これは踏切の信号機がちょうど目の部分に重なっているため、あたかもサングラスをかけているように見えている。いつもの荘厳な雰囲気とは違った迫力が感じられる。目からレーザービームでも発射しそうな勢いだ。
投稿したのはツイッターユーザーのHisaさん。全国・海外の風景やストリートを撮影し、ツイッター(@Hisa0808)やインスタグラム(ag.lr.88)で紹介している。
両目とも赤いのはなぜ?
Hisaさんは遮断機が下りている間、信号機が点滅する様子も動画で撮影。赤色が左右に動き、よりポップな大仏様に仕上がっている。
撮影したのは朝8時頃の名鉄犬山線の踏切。Hisaさんは、
「ちょっとダークな雰囲気を出したかったのであえて曇りの日に撮りにいきました」
と説明している。
江南市の大仏はSNSなどで「サングラス大仏」と呼ばれ、これまでにも複数のメディアが取り上げている。江南市のシンボルのような存在だ。
しかしここで注目したいのが、「ランプの両方が赤」であるということ。通常は信号のランプが点灯していない(真っ暗)か、点滅しているかのどちらかなので、写真のように両方赤になることはない。Hisaさんにどのように撮影したのかを聞いてみると、
「NDフィルターという暗さを調節できるフィルターを使い、シャッタースピードを落として両方が赤になる様に撮りました!」
とのこと。点滅していたランプの残像で、両方点滅しているように見えるというわけだ。
江南市観光協会の公式サイトによれば、大仏の高さは18メートル。布袋町に住んでいた故前田秀信氏が建立した。
前田氏は体が弱かったこともあり、誓願をすると病気を除き、悟りへの道に到達するとされる御嶽薬師尊を信仰していた。名古屋市内で鍼灸医を開業し、人々を病気の苦難から救うために、43歳の時に建立を決意。大仏は完成までに5年を費やし、1954年に開眼した。
ツイッターではHisaさんの投稿に対し、
「偶然にしては、位置バッチリ!」
「テクノ大仏ってかんじでいいっすね! ちょっとこわいけど」
「遮断器のカンカン音が念仏におもえてくるから不思議です。ありがたや‥」
といった声が寄せられている。