紫色のブロッコリーを茹でた結果にがっかり どうして緑になるの...?野菜のプロに聞いた
クリスマスには、ちょっと特別なディナーを食べたくなるものだ。
ツイッターユーザーの碧也ぴんくさん(@pinkjyoudai)は、2018年のクリスマスに紫カリフラワーを使ったサラダを作った。
今年もそうしようと昨年カリフラワーを購入した直売所に行くと、そこに紫カリフラワーの姿はなく、代わりに紫色のブロッコリーが。
こちらを使おうとブロッコリーを購入し、自宅で茹でた碧也ぴんくさんは、衝撃的な光景を目にすることになる。
それがこちらだ。
手前の紫色のブロッコリーと奥の緑のブロッコリーは、別の種類のブロッコリーではない。茹でてみると、あんなにはっきりしていた紫色が消えうせ、綺麗な緑色になってしまったのだ。
「本当はこうなるはずだったのに...」
ツイートを見た人からは、
「えっ!これ緑になっちゃうんですか!?」
「こ、これはー...年内最大の悲報かも」
「切ないな......」
と驚きと同情の声が上がっている。
ちなみに、碧也ぴんくさんが昨年作ったサラダがこちら。
薄紫で、ところどころピンク色のカリフラワーが目を引くおしゃれなサラダだ。
Jタウンネット編集部が2019年12月25日、碧也ぴんくさんに話を聞くと
「本当はこうなるはずだったのに...ってかんじです」
と泣き顔の顔文字付きでコメント。緑色に変化してしまった紫ブロッコリーのお味は、「美味しい普通の(緑の)ブロッコリーでした!」とのことだ。
食べるときには味も見た目も普通のブロッコリーになってしまう「紫ブロッコリー」。どうにかして紫のまま食べる方法はないのか。
Jタウンネット編集部は、野菜のプロに話を聞いた。
紫色のまま食べる方法、なさそう
26日、Jタウンネットは、ブロッコリーの「白いアレ」について教えてくれた園芸会社・国華園(大阪府和泉市)のツイッター担当者に話を聞いた。
担当者は碧也ぴんくさんのツイートを引用リツイートし、
「紫のブロッコリーは......煮ても焼いても蒸しても色が抜ける残念な子......です......」
とコメントしている。担当者本人も以前紫色のブロッコリーを茹でたことがあるそうだ。
「今世の中に存在する紫っぽいブロッコリーはだいたいどの品種もすべて茹でたら全部溶けて濃い緑になってしまうと思いますね」
と担当者。紫ブロッコリーの紫色はアントシアニンという色素。水溶性なので、溶けだしてしまうという。紫色のまま食べる方法はないのか尋ねると、
「わたしはちょっと知らないですね。買ったときの綺麗な紫のまま加熱して食べるというのは難しいと思います。
お酢とかで浅漬けにすると紫の色素は残るんですけど、ブロッコリーはもともと緑の色素が強いので、絵の具で緑と紫を混ぜたみたいな色になります」
とのこと。ちなみに、紫ブロッコリーを茹でた後のお湯は、紫色になる。
「お湯をそのまま使う料理だと、紫色の何かが出来上がります。食欲がわくかはちょっとアレですけど」
と担当者。どうやら紫ブロッコリーはクリスマスよりハロウィン向きの野菜のようだ。