動物好きにはたまらない! 千葉・南房総には犬が船長をつとめる「遊ワン船」がある
千葉県・南房総には、ガラスの船底から海の中を観察できる遊覧船「野島崎海底透視船」がある。
海上の風景と海中の様子を同時に楽しめるお得な船旅だが、岬にそびえたつ白い灯台よりも、海底を泳ぐウミガメよりも注目を集めてしまう存在が、この船に乗っている。
和やかな笑顔にフワフワの毛並み。野島崎海底透視船の船長は、ゴールデンレトリバーなのだ。
ツイッターユーザーのナルコさんが2019年11月16日に投稿したこちらのツイートは、約7700件のリツイート、約1万1000件のいいねを集めるなど注目された。
船長の名前は「おと」さん。「乙姫」から名付けられた、女の子だ。
船内には名前が書かれた「船長室」もちゃんと設けられている。
こちらの遊覧船に乗ったというツイッターユーザーに、おとさんがどんな船長なのか聞いてみると、
「おとちゃんはとてもおとなしくて人懐っこい子でした!
誰にでも近寄ろうとするので動物好きにはたまらないと思います!
でも(人間の)船長さん、ガイドさんが寄っていくと観光客には見向きもせずなので、飼い主さんはとても信頼されているんだなーと思いました!」(るろうのれもんらいむさん、4月に乗船)
「人懐っこくて吠えず、気軽に触らせて貰えました。おとちゃんに触れられるのは私の時は乗船前・後でした。(おとちゃんは船長室にいたため)
ただ時おり気まぐれな一面もあって、ある程度ファンサービス(笑)をしたら犬小屋に頭から入って以降出て来なくなったりもしました」(8月に乗船したユーザー)
「乗っている間の船長は客席の方に顔を出して、お客さんたちと写真を撮ったり海を眺めたりしていました」(ナルコさん、11月に乗船)
とのことで、おとさんにメロメロになってしまう乗客も少なくなさそうだ。
おとさんは毎日乗船中!
Jタウンネット編集部は11月18日、このかわいい船長さんについて、野島崎海底透視船の総務担当者に話を聞いた。
担当者によると、おとさんは2017年9月17日生まれの2歳。ちょうど1年前くらいから、船が運行している日は毎日乗船しているそうだ。
「私以上に船酔いせず、吠えもせずに乗っています」
と担当者。同船は年中無休。荒天時以外、1回20分程度の遊覧を1日13回行っている。
観光客が乗り込むときは、おとさんが毎回船のそばに立ってお出迎えしてくれ、その際は触れ合うことができるという。
「(運行中は)基本的には船長室にいて、リードでつないでいるんですが、乗客の方に顔が出るようになっているので、おとが気になれば顔を出せるようになっています」(担当者)
人のことがとても好きだが、それ以上に飼い主である「人間の船長」のことが大好きなため、運行中は人間の船長に寄り添っていることも多いという。その様子もかわいいことは間違いない。
乗船料は大人が800円、子どもが400円、そして犬は無料だ。
犬が好きな方、そして犬と旅をしたい方、南房総に旅行の際はおとさんに会いに行ってはいかがだろうか。