北海道じゃない... 九州地方には「九州マーク」のチーズ蒸しケーキが流通していた
チーズ味の蒸しケーキ。そう聞いて、楕円形で真ん中に北海道の模様がある「北海道チーズ蒸しケーキ」(山崎製パン)を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
そんな定番商品と、ちょっと似ているチーズ蒸しケーキが、九州にはある。
九州の製パン会社・フランソア(本社:福岡県粕屋郡)が販売している「九州産クリームチーズ蒸しケーキ」だ。
四角い蒸しケーキの中心が、白く盛り上がっている。
県の区切りが無い状態の地図を見る機会もあまりないので、ピンとこない人もいるかもしれないが、「九州」の形がデザインされているのだ。
長崎のリアス式海岸や鹿児島の桜島もきっちり描かれているようで、地元・九州への愛を感じる。
こちらの商品、九州では「北海道チーズ蒸しケーキ」のライバル的存在なのだろうか?
ライバル意識は...ない?
Jタウンネット編集部が12月6日、フランソアに取材したところ、
「九州でもヤマザキ製パンさまの『北海道チーズ蒸しケーキ』の人気が高いですが、 フランソアのヘルシーへの取組のファンの方や、優しい味わいを好む方からご支持いただいている商品です」
と営業推進部の担当者。「九州産クリームチーズ蒸しケーキ」は保存料、合成由来の着色料を使用しておらず、また、福岡県内の豆腐メーカーの工場で作られた「生おからペースト」を使うことでヘルシーに仕上がっているそうだ。
「北海道チーズ蒸しケーキ」がライバルという意識はないようで、「商品コンセプトが違います」と話す。
「お客様が自分の好みのチーズ蒸しケーキを選んでいただけるバラエティを市場にご提供したく、開発いたしました」
とのことだ。
「北海道チーズ蒸しケーキ」は北海道のチェダーチーズが入ったチーズクリームを使っているが、「九州産クリームチーズ蒸しケーキ」に使用されているのは九州産のクリームチーズ。地産地消の素材を使用していることが一目でわかるよう、九州マークの焼き印を付けているという。
チェダーチーズとクリームチーズでは風味もかなり違うのだろうか?
ツイッターで検索してみたところ、「同じ味」という声もあったが、「あっさりした感じ」「甘さは山崎パンの蒸しケーキより控え目で、素朴な味わい」という意見も。
沖縄県を除く九州全県と、山口県・広島県の一部で販売されているということなので、販売地域を訪れた際にぜひ食べ比べてみたい。