2019年「流行してなかった語」大賞 読者投票1位は「おむすびころりんクレーター」
「ユーキャン新語・流行語大賞2019」のノミネート30語。これらの言葉を眺めて行くと...。正直聞いたこともないような言葉が見受けられなかっただろうか。
そこで、Jタウンネット研究所では、「『流行語大賞』ノミネート語の中で、もっとも『流行してない』と思うのは?」という質問でアンケート調査を行った(総投票数4175票、2019年11月6日~12月2日)。
はたして、その結果は――。
3位「あな番」、2位「#KuToo」...
もっとも「流行してない」言葉、第1位は、19.4%、「おむすびころりんクレーター」だった。
およそ5人に1人が「流行してない」と思ったようだ。正直筆者も、ノミネートされた30語の一覧をみて、この名前を知った1人だ。子どもに人気のアニメソングだと思ったが、そうではない。
おむすびころりんクレーターとは、惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に生成した人工クレーターの名称(愛称)である。4月に、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)が発表した。なんとも素晴らしい業績ではあるが...。言葉自体は「流行ってない」と思う人が多かったようだ。
第2位は、12.4%、「#KuToo」である。「#KuToo」とは、「#MeToo」をもじって「靴」と「苦痛」を掛け合わせた造語だ。
グラビア女優でライターの石川優実さんが1月、自身のツイッターで、「私はいつか女性が仕事でヒールやパンプスを履かなきゃいけないという風習をなくしたいと思ってるの」とつぶやき、共感を呼んだ。
第3位は、11.1%のテレビドラマ「あな番(あなたの番です)」だ。田中圭さんや横浜流星さんらが出演する「交換殺人ゲーム」をテーマにしたミステリードラマ。企画・原案は秋元康さんで、元乃木坂46の西野七瀬さん演じる黒島沙和もハマリ役としてファンから脚光を浴びていたが...。
また第4位は、10.2%、山本太郎さんが4月1日に設立した「れいわ新選組」がランクインした。「新しい時代に新しく『選ばれる』政党になるため」という党名の由来の通り、7月には参院選で2議席を獲得。その勢いは文字通り「れいわ旋風」を起こし、ツイッターでは「#(ハッシュタグ)れいわ旋風」と人気を呼んでいたが...。「流行してない」と思う人は多いようだ。
第5位は、7.9%、「MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)」だ。正直カタカナ表記を見るまで、筆者は意味が分からなかった...。カードゲーム「MT(マジック:ザ・ギャザリング)」の大会でも開かれたのかと思っていたが、違うらしい。
日本陸連(日本陸上競技連盟)が2020年東京オリンピックの男女マラソン日本代表の選考会として新設したレースなのだ。カタカナ表記が仇となったのだろうか...。
なお、12月2日、「2019ユーキャン新語・流行語大賞」が発表された。トップ10は「計画運休」、「軽減税率」、「スマイリングシンデレラ/しぶこ」、「タピる」、「#KuToo」、「○○ペイ」、「免許返納」、「闇営業」、「令和」が選ばれ、年間大賞は、「ONE TEAM(ワンチーム)」に決定した。