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「かたす」は共通語じゃなかった →関西人には意味が通じないらしい

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.10.22 17:00
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「え!?方言だったの...」

確かに、広辞苑(第七版)をひくと、片づけるという意味の「かたす」は、東北・関東地方で使われる方言の扱いになっている。明鏡国語辞典(大修館書店)でも、「東日本の方言から」という説明書きがあった。

つまり、関西圏で使われる「なおす」を東日本の人間が理解できないように、西日本では「かたす」が通じない可能性が高いということだ。

しかし、「かたす」が共通語ではないということを、知らない関東人も多いよう。

実際、神奈川生まれ東京在住の筆者も、今回の読者からのメールが届くまで、全日本人が「かたす」を使っているものだと思い込んでいた。そのほか編集部の関東人に聞いてみても、

「え!?方言だったの...?」(静岡出身)
「マジすか、全然知らなかったです」(東京出身)

との反応が。

ツイッターにも、ひょんなことから「かたす=方言」という事実を知ったというユーザーから、「かたすって方言なのかー 知らなかった」「『かたす』って通じない人いるんや」といった報告が定期的に寄せられている。

そのほか、日本語学者で国語辞典編集者の飯間浩明さんも自身の公式サイトの記事(東京の方言?「かたす」)で、

「全国的には理解されないことばではないでしょうか」

と言及。その上で、かたすが使われる範囲について、

「『日本方言大辞典』(小学館)および『日本国語大辞典 第二版』(同)では青森県・茨城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・静岡県となっています」

との情報を紹介していた。

というわけで関東の皆様、これから「かたす」を使うときには、すこし注意をした方がいいかもしれない。意味が通じずに、相手を困らせてしまう可能性があるからだ。

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