台風直後の川越線、まるで「千と千尋」の世界? どこか幻想的な車窓風景が話題
「千と千尋の神隠し」を連想する人も
投稿者からは、こんな返事が返ってきた。
「10月13日16時頃、川越線運転再開直後に乗車したところ、指扇駅手前の河川敷が動画のように広範囲に浸水していました」
川越線とは、JR東日本の鉄道路線で、埼玉県さいたま市大宮区の大宮駅から埼玉県日高市の高麗川駅を走っている。
投稿者は大宮駅方面に向かう電車で、南古谷駅(みなみふるやえき)を過ぎ、荒川橋梁を渡り、荒川の河川敷を進んだようだ。辺り一面の湖のように見えたのは、荒川の河川敷だったのだ。やがて右手に、埼玉栄グラウンドが見え、車内アナウンスが「指扇駅(さしおうぎえき)」を告げる。
ツイッターにはさまざまな声が寄せられている。
「川越市からさいたま市へ向かう上り電車です。 水没した木の、水面に近いところが茶色くなってるのと、水面が青くなってるので、これでもかなり引いたと思われます」 「千と千尋の神隠し、にこんな場面があったような......」
「なんか北欧の国々の湿地帯のような異世界を思い起こす。雨が翌朝、世界を変えてしまったように思えました」
「しかし幻想的ですね......」
「千と千尋の神隠し」のあるシーンを想起する人もいたようだ。「幻想的ですね......」というつぶやきが共感を呼んでいる。
しかし、状況を冷静に分析する人もいた。
「この辺りは、堤防内の広大な河川敷です。荒川、入間川の合流付近でもあります。多くのゴルフ場、グラウンド等があります。何回もゴルフしたことがあります。大雨の時は洪水を防ぐためにこういうふうになります。付近、下流(東京)の洪水を防ぐためなのです」
「ここは広大な河川敷エリアですね。荒川の治水が十二分に機能していると言えます」
「こういう土地のお陰もあって都内の被害は最小限だったんだね」
当初、心配されていた荒川下流の江東5区(墨田区・江東区・足立区・葛飾区・江戸川区)での被害が少なかったのは、埼玉の荒川河川敷エリアのお陰だったのかもしれない。