長崎県民の「リンガーハット愛」が話題に →広報に伝えたら、めちゃくちゃ感動してくれた
大手うどんチェーン「丸亀製麺」に対して、讃岐うどんの本場・香川県民はあまり良い感情を持ってないらしいと、SNSで話題となったことがある。いろいろと複雑な事情もあるようだが、ここでは省略したい。
ところで、ちゃんぽんの大手チェーン「リンガーハット」に対して、長崎県民はどういった気持ちなのだろうか。
ツイッター上では、「長崎県民におすすめのちゃんぽん屋さんを聞くとだいたい『リンガーハット』って答えます」という投稿があり、いま話題になっている。これには、こんな声も寄せられている。
「長崎出身ですが、ご指摘の通りです。真実です故郷を離れて長い年月を経ましたが、リンガーハットを食べて、ふるさとの味を懐かしみます。(そして、周囲の人々がチェーン店だよ?と驚く) いいんです。おいしいのだから!」
「リンガーハット美味しいから仕方ないね」
賛同する意見が、どうやら圧倒的なのだ。
リンガーハットは長崎発祥であることは確かだが、全国にチェーンを展開しており、本社は東京に置いている。なぜここまで長崎県民に熱く支持されているのだろうか。
Jタウンネット編集部が取材してみると...。
「心の支えです」「本当に感謝しております」
Jタウンネット編集部の取材に答えてくれたのは、リンガーハットの広報担当者だった。
――長崎県民にここまで支持されている理由は何ですか?
「私たちから長崎の県民の方々に支持されていると言える立場ではございませんが、このようなご質問をいただきき、大変うれしく思っております。
長崎県民のみなさまにはリンガーハットの取り組みを常に受け入れていただき、店舗をご利用していただけ、感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちの企業使命の中に健康的で高品質な商品を手ごろな価格で提供しますとあります。これまでも、今後も常に意識して商品を提供させていただいています。引き続きご利用いただけると嬉しいです」
――味のポイント、こだわりは何ですか?
「私たちは創業時より、お客様に『繰り返し来ていただける味』を目指して商品のブラッシュアップを続けております。そのためには時代に合った商品開発も必要です。お客様のリクエストを常にリサーチし、多くのお客様へご利用いただける味に仕上げています。
また、10月1日で商品の野菜を全店国産化にして10周年を迎えます。
また、これまでにも野菜だけではなく、麺に使う小麦・10年前に国産化を断念しておりました『きくらげ』の国産化などよりお客様へ美味しさと安全・安心を提供できますようにこれからも努めてまいります」
――長崎へのこだわりの理由は何ですか?
「第1号店を出店して45年が経ちますが、長崎の皆様へ育てていただいていることを常に意識しております。また、長崎のサッカーチームVファーレンの応援も、JFL当時より続けています。
常に長崎県郷土の味『長崎ちゃんぽん』のすばらしさを日本中・さらには世界へ広げることで、『長崎ちゃんぽん』がみなさんの日常食になるようこれからも努力を行ってまいります」
――SNSで話題になったことについて、コメントをいただけますか?
「45年前に長崎宿町で 『長崎ちゃんぽん』の専門店として創業させていただき、チェーン店として展開させていただいている弊社が、地元長崎の皆さんから『おすすめ』とおっしゃっていただけることは本当に弊社の心の支えです。
振り返りますと、九州外への進出の際は、スープに牛乳をいれるなというお叱りを頂いたりと苦難の連続でした、その時も、地元長崎のみなさんのご支持が心の支えでした。今回も、SNSで皆さんに話題にしていただき、本当に感謝しております」
東京本社に勤務する広報担当者からの回答からは、行間の隅々に、感激がにじみ出ているようだった。長崎県民からの支持のツイートは、予想以上の喜びだったことがうかがえる。
最後に、こう付け加えた。
「長崎には、おいしいちゃんぽん屋さんが、たくさんありますので、長崎で、いろいろなちゃんぽんを食べ比べていただければ幸いです。その際は、もちろん、長崎のリンガーハットにもお寄りいただければ、これ以上にうれしいことはございません」
長崎でおいしいちゃんぽんを食べ比べる旅、なるほど悪くないな、Jタウンネット記者は素直にそう思ってしまった。...そうだ長崎、行こう。