まるでオイルショック? 消費増税でトイレットペーパーの「売り切れ」報告が相次ぐ
2019年9月30日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。
たかが2%の増税で、数百円のトイレットペーパーを買いだめなんかするなよバカ‼️
— しょーさん。 (@shosan0051) 2019年9月30日
一瞬オイルショックかと思ったぞ! pic.twitter.com/fvX0qMLdDO
写真は、スカスカの商品陳列棚だ。「トイレットペーパー、ティッシュは店頭在庫のみとなります。入荷未定です」と書かれた案内が置かれているではないか。「一瞬オイルショックかと思ったぞ!」というコメントも添えられている。
オイルショックが起きたのは、1973年のことだ。第四次中東戦争を背景に、中東の原油産油国が、原油価格70%引き上げを決定したのがきっかけだった。「紙が本当に無くなるかもしれない」という集団心理から起こった騒ぎだった。
いくらなんでも当時と同じような状況が起きているとは、とても信じられない。
「残り少ないですが...」
Jタウンネット編集部は、冒頭のツイートの投稿主にコンタクトして、写真の場所を聞いたところ、川崎市のとあるホームセンターだった。10月1日午後、さっそく電話してみた。「トイレットペーパーを買いに行こうと思ってるんだけど、在庫ある?」
「残り少ないですが、メーカーなど選ばなければ、多少は在庫がございます」
入荷の予定を聞いてみると、「今日入ると聞いていますが...」と心許ない返事だった。
ツイッターには同様な投稿があった。
ドラッグストア寄ったらトイレットペーパーとティッシュペーパーがほとんど売り切れだった pic.twitter.com/pbq5id6yTJ
— wakame (@waqua3ee) 2019年9月30日
こちらも売り場はガラガラだ。「ドラッグストア寄ったらトイレットペーパーとティッシュペーパーがほとんど売り切れだった」とコメントされている。
このツイートの投稿主にも、場所を聞いた。愛知県蟹江町のドラッグストアだった。こちらも電話で在庫状況を聞いてみると...。
「商品の数は少ないですが、在庫はまだあります。今日の夕方、入荷予定ですが、どのくらい納品されるか、分かりません」
と、こちらも心細かった。
そのほかにもツイッターには、「スーパーに行ったんだけど...もう売り切れ」「トイレットペーパー切らしそうだから買いに来たら売り切れ」といった写真付きの報告が続々と寄せられていた。
さて、読者の皆様のお近くの店ではどうだろう。
40数年前のパニックの再来など、けっして起きるはずない。そう信じたい。