まさに初見殺し... 埼玉の交差点に設置された標識が複雑すぎて泣きそうになる
ドライバーなら必ず目にする道路交通標識。数多くの標識が存在しているが、今回取り上げるのは「指定方向外進行禁止標識」だ。
「矢印標識」とも呼ばれ、表示板が示している方向以外への車両の侵入を禁止する。一般的に1~2方向を示す矢印標識が多いが、中には走行中に突然出てきたら思わず二度見してしまうようなものがある。
それがこちらだ。
侵入できる方向が縦、横、斜めで5方向にも伸びている。一体どんな道路なのか。
外環の下道ゆえ...
#びっくり交差点
— 異形矢印標識研究 (@Futoozutsumi) 2019年8月25日
7方向異形が4枚設置されている八潮八条(埼玉県八潮市)#異形矢印 pic.twitter.com/hexKuFWPbv
こちらは、一風変わった矢印標識を紹介するサイトを運営している異形矢印標識研究(@Futoozutsumi)さんの投稿だ。
先に紹介した写真以外にも、同じ交差点に4枚この矢印標識があるようだ。4つの標識どれもややこしさを感じてしまう。
標識なのに新鮮さすら感じる。
なぜ、このような標識になっているのか。投稿によると、この標識があるのは埼玉・八潮市の「八潮八条」交差点だという。
こちらはGoogleマップで上空から見た交差点。国道298号に県道29号、102号、八潮団地通りが交わる場所だ。上には東京外環自動車道が通る。
地図で見るとかなり分かりやすくなる。上の地図は県道29号線三郷方面から交差点に進入する向きだ。
この場合に侵入できる方向を矢印で示すと以下のようになる。
侵入できる方向は5つ。そしてこの向きに設置されている標識がこれだ。
斜めに侵入できる道路が直線であらわされていないため、ちょっと違和感があるものの、横に進むのが左と右に進むのが国道298号、左斜め上は八潮団地通り、右斜め手前は県道102号線となっている。
標識だけ見ると、疑問符が浮かぶが地図を組み合わせることで進める道があっという間にわかる。
とはいえ、地図で見ると厳密にはそれぞれ標識通りという訳でもない。国道298号線も交差点に進入する側からすれば斜め方向に行っている。
道をよくわからず、ここに来てしまったドライバーにとっては訳がわからない。
ちなみにこの交差点についている案内標識はどうなっているのか。
ドライバーがあてにするとしたら案内標識。こちらの方が標識に比べてもわかりやすい。よほど運転に慣れていない人以外はこれなら難なく進める。
しかし、矢印標識しかなかった場合はかなりきつい交差点だ。カーナビを使っていても見慣れない作りの交差点に入る場合はどうしても標識を確認したくなる。
視線の先に5方向に分かれるややこしいものがあったら、二度見してしまいそうだ。