完全にファンタジーの世界... 高知の山奥を流れる「仁淀ブルー」が美しすぎる
日本トップクラスの水質
Jタウンネット記者が、2019年9月3日、電話で問い合わせると、仁淀ブルー観光協議会の東村勇助さんが答えてくれた。
「仁淀ブルーという呼び名は、ネイチャーカメラマンの高橋宣之さんが名付け親だと言われています。今から10年ほど前のことですね。その後、NHKの特別番組で取り上げられて、全国的に知られるきっかけになりました」
19年7月、国土交通省実施の水質調査結果が公表された。
それによると、全国の1級河川164河川のうち、汚濁状況の指標・BOD(生物科学的酸素要求量)の値が一定基準以下の17河川が、「水質がもっとも良好な河川」に選ばれた。中四国から選ばれたのは、仁淀川だけだった。仁淀川が水質良好河川に選ばれるのは、2010年以降、7回目である。
仁淀川の水はなぜ澄んでいるのだろう?
「急峻な地形で流れが速く、不純物がとどまりにくい。比較的水温が低いので藻が繁殖しにくいからと、考えられています」
また仁淀ブルーと呼ばれる青い色については、「一般的に、不純物の少ない水は、光の波長が短い青い光だけ反射するので、青く見えると考えられているそうです」と東村さん。
最後に、仁淀ブルーを鑑賞するのに適した時間帯を聞いてみた。
「太陽が差し込むお昼前後、11時くらいから14時頃までの、2~3時間が、まさにハイライトだと思います。光線の角度で、刻々と水の色が変わりますから、その変化がお楽しみいただけるでしょう」
高知市内から車で約1時間半ほどの距離だという。朝早めにホテルを出れば、夕方までたっぷり楽しめそうだ。夏休みはこれからだという人(Jタウンネット記者もそうだが...)、「高知県に行ってみたい」という気になっただろうか。