ケーキではなく「シウマイ入刀」 崎陽軒のウェディングシウマイが想像以上にシュールだった
結婚式の「ウェディングケーキ入刀」。新郎新婦の初めての共同作業として、会場が盛り上がりを見せる場面だ。
しかし、「シウマイ」で知られる崎陽軒本店(神奈川県横浜市)で行われるウェディングでは、定番のケーキではなく一風変わったものをカットする。
どうしてもシウマイのイメージが強い崎陽軒だが、横浜市西区にある本店では同じビル内にチャペルや宴会場も有しており、ウェディングを挙げることも可能だ。
そこでカットされるのはケーキではなく、なんと巨大なシウマイ。ご覧の通り通常サイズのシウマイが何個も中に入ってしまうほどの大きさで、その名もずばり「ジャンボシウマイ」という。
間違いなく一生の思い出になりそうなインパクト抜群の見た目。ネット上では、
「ケーキもいいけどシウマイ面白くていいなー」
「素敵なことを知ってしまった」
との声が上がり、話題になっている。
「横浜ならでは、崎陽軒ならではの演出」
崎陽軒の広報担当者は2019年8月21日、Jタウンネット編集部の取材に、ジャンボシウマイカットを始めるようになった経緯について、
「結婚式の2次会で何か崎陽軒らしい演出ができないかというお客様のご要望から生まれました」
と説明。中国では結婚式で桃まんじゅうの中から小さな桃まんじゅうが出てきて、それを列席者に振る舞うことで子孫繁栄、両家反映の願いを込める風習がある。その横浜版、崎陽軒版としてジャンボシウマイがはじまったという。
04年からスタートしたジャンボシウマイ。いまでは崎陽軒本店で式を挙げる9割以上の夫婦が利用するそうだ。
「ジャンボシウマイが登場しますと大きな歓声が上がり、ご来賓・ご友人・ご親族、全てのゲストがジャンボシウマイの周りに集まり、笑顔いっぱいの賑やかな演出となります」(広報担当者)
あんになる肉に味を入れ、中を空洞状に成型。小麦粉と水を練って作った皮を張り付け、30分蒸し上げる。食べることも可能だが、お客さんには中から出てくる特製シウマイをメインに提供している。
「味は勿論ですが、大きくても『シウマイ』と分かるような見た目と、おめでたい席でご利用いただく事が多いため、途中で崩れたりしないよう強度を保つことです」
とこだわりを説明する担当者。ネット上で話題になったことを受けて、
「横浜ならでは、崎陽軒ならではの演出として、多くの方に選択肢の一つとして知っていただければ幸いです」
とした。
ウェディングだけでなく、親族や友人との集まりや一般宴席でも利用可能とのことで、気になる人はインパクト抜群のジャンボシウマイにぜひ挑戦してもらいたい。料金はジャンボシウマイのベース部分が1万円から。中身は1個につき140円で30個から注文可能(税・サービス料別)。