電気屋のチラシにしか見えない... すみだ水族館の「ダサい広告」なぜ誕生?担当者に聞いた
2019.08.15 06:00
イメージ寄りの広告ではなくセールチラシのような広告を
取材に答えてくれたのは、オリックス水族館企画広報チームの担当者だった。実はすみだ水族館、オリックスが運営しているのだ。
――「車内広告」はいつ、どんな狙いで企画されたのですか?
「新たに実施する専属カメラマンによる無料撮影サービス『Aqualbum(アクアルバム)』のお知らせとして7月上旬から8月上旬にかけて掲出した広告です。
他施設でよく見かける写真販売サービスに対して、プロが無料で1時間撮影をしてくれるというメリットをわかりやすく伝えながら、SNSを中心に話題化を図るという狙いがありました」
「Aqualbum(アクアルバム)」というカメラマン同行の無料撮影サービスを伝えるのが、狙いだったのだ。プロが無料で1時間撮影をしてくれるという画期的なサービスだ。
――「車内広告」のこだわりの箇所はどこですか?
「新サービスの独自価値とお客さまにとってのメリットを、具体的にわかりやすくお伝えするために、イメージ寄りの広告ではなくセールチラシのような便益をはっきりと打ち出す広告フレームを借りたデザインとしています」
セールチラシのパロデイ広告は、こうやって生まれたわけだ。
――反響はいかがですか?人気の理由は?
「水族館への直接の反響はありませんが、Twitter等でたくさん投稿を頂いています。細かく読んでいくとクスッとしてしまう要素をいたるところにちりばめているのが人気の要因かと思います」
――SNSで拡散したことで、お客様からどんな反応が来ていますか?
「広告が注目されたこともあり、後半日程分の予約は予約開始とほぼ同時に埋まってしましました。参加できなくて残念というお声もいただいておりますので、今回頂いたご意見などを取り入れながら今後定期的なプログラムとして開催できるよう企画につなげてまいります」
無料撮影サービス「Aqualbum」の予約は、既に埋まってしまったようだ。広告が注目された成果と言えるかもしれない。SNSでの拡散を狙ったセールチラシ風パロデイ広告とは、さすがオリックスと言えるかもしれない。