チープだからこそおいしい! 関東人は知らない「金ちゃん焼そば」の魅力
安価で割り切った麺量とかやく
別添の「かやく」の中には肉は入っておらず、キャベツのみです。また、麺量は72グラムで、一般的なカップ焼そばの麺量である90~100グラムに比べると少なめ。
他のカップ焼そばに比べると物足りない構成ですが、店頭では100円ちょっとで売られており(オープン価格)、割り切った商品と言って良いでしょう。麺はカップ焼そばとしては太めの中太麺で、キャベツはしっかり多めに入っています。
ガツンと感じられる「粉末ソース」の濃い味
粉末を使ったソースは、程よい酸味とスパイス感、そして多少の甘みがあり、バランスの良さが光ります。液体ソースのような油脂のこってり感はありませんが、粉末ソースならではの濃くて強い味を楽しむことができます。
袋麺のインスタント焼そばをよく食べていた方ならわかると思うのですが、粉末ソースならではのソースの濃くて強い味には、昔ながらのなつかしさが感じられます。
最近のカップ焼そばだと、液体ソースに入った豚脂の風味が効いていたり、別添のマヨネーズやふりかけでにぎやかな味にしていたりと、それはそれでもちろんおいしいのですが、何の奇抜さもなくガツンと感じられる粉末ソースの味は、郷愁を感じるものがあります。
この粉末ソースの力強さは、袋麺のインスタント焼そばだけではなく、「マルちゃん焼そば」に代表されるチルド焼そばにも共通する味わいです。家庭の味と言って良いのかもしれません。