ファミマATMに「方言バージョン」があった! 福岡・北九州では「よーきたねー」
8府県で実施
話を聞くと、「方言で挨拶するATM」は8府県に導入されている。石川、三重、京都、愛媛、高知、福岡、宮崎、沖縄だ。
実際に使われている方言はイーネットの公式サイトからも確認できるとのこと。調べてみると、同じ県内の中でも地域によって言葉遣いが変わる。
福岡では筆者が北九州で聞いた豊前方言以外にも、筑前方言と筑後方言がある。
こうした方言で挨拶するATMは
「地域に密着した親しみあるATMとして取り組みを行っています」
と担当者。地元の方はもちろんのこと現地を訪れた観光客にも喜ばれそうだ。
そもそも、方言で挨拶する取り組みが、なぜ始まったのか。
「地元の銀行から沖縄の言葉を残せないかと話があった」
この話をきっかけに2012年7月、沖縄本島で導入。「はいたーい めんそーれ」と出迎えてくれるATMは好評だったといい、各自治体との話し合いを経て実施地域が拡大していった。
改めてイーネットの公式サイトで各地域の挨拶の音源を聞くと、「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」と言っていた豊前方言はまだ訛りが弱い方だ。
ほかの地域を見てみると――。
「ようおこし(いらっしゃいませ)」(三重・伊賀弁)
「おおきに。また、来てだーこ(ありがとうございました、またお越しください)」(三重・伊賀弁)
「ようきやったな~(いらっしゃいませ)」(宮崎・県央、県南地区)
「おおきん またきちくんないね~(ありがとうございました、またお越しください)」(宮崎・県央、県南地区)
「んみゃーち(いらっしゃいませ)」(沖縄・宮古島)
「たんでぃがーたんでぃ(ありがとうございました、またお越しください)」(沖縄・宮古島)
現地の言葉を知らない人にとっては意味が通じないであろうものもある。この取り組みを知らずに現地のコンビニATMを利用してこれが流れたら混乱してしまうかもしれない。