サ●エ風「カツオのタタキ」ポスターで話題 高知の寿司店が「ギャグ貼り紙」にこだわる理由
高知で見た本場の「カツオのタタキ」はすごかった――。そんなコメントを添えて、あるツイッターユーザーが紹介した寿司屋が、ネット上で改めて注目を集めている。
高知県にある寿司屋「石松」(高知市城山町)だ。いったい、どういうことなのだろうか。まずは、こちらの写真をご覧いただこう。
一度目にしたらなかなか忘れられない異様に目を引くデザインだ。まあ、これはこれで「カツオのタタキ(タタカレ?)」で間違いないのだが...。
このデザインに限らず、石松の店頭にはたびたびジョーク風の貼り紙が張り出され、その度にネット上でも話題になっている。なぜ、こうした取り組みを――?
Jタウンネット編集部は2019年6月18日、石松の店主小島一正さんに話を聞いた。
「お客さんの目にとまるように」
まず率直に、ポスター掲出の経緯について聞くと、
「お客さんの目にとまるようにやっています」
と説明する。店は通り沿いにあるが、一見するとここにお店があると気づいてもらえない。
なんとかしようと店頭に手製のポスターを掲出。10年ほど前から2、3週間に1度のペースで小島さんが「ふっと浮かんだもの」を絵や川柳を制作し、店頭に掲出しているのだという。
残念ながら、話題の「カツオのタタキ」のポスター現在は掲出していないそうだ。しかし、原画を保管しているため、いつでも再現はできるとのこと。小島さんによれば、店頭に掲出しているため、時にはポスターが雨に濡れて破れてしまうこともあるという。
最近思いついたものとしては、日本人が100メートルを9秒台で走ったというニュースにインスピレーションを受けて、
「一日の妻との会話9秒台」
との川柳を思いついたとか。ほかにも、いくつもの川柳を掲出し、通りがかる人に猛烈アピールをしている。
口コミが口コミを呼び、小島さんの試みは新聞などのメディアにも取り上げられ、いまやすっかり定番となった。反響があることについて、「話題にしていただいて、ありがたい」と述べ、
「どんどん面白がってもらって広がっていってくれたら。これからも続けていって多くの人に笑ってもらいたい」
と今後の抱負を語った。