茨城の「イバラギ」誤植、県民の意外すぎる反応 「どっちでもいい」「神経質になること?」
Jタウンネットが2019年6月20日に報じた、経済産業省傘下の独立行政法人「中小企業基盤整備機構(以下、中小機構)」が30年以上にわたり「イバラキ」とするところを「イバラギ」と間違ったフリガナで記載していた問題。
ここで気になるのは茨城県からの反応だ。愛する地元の読みを長らく間違え続けられていたのだから大事なはず。
果たして彼らは、「イバラギ」に対してどんな反応をしたのか。
茨城県庁「残念です」
まず、Jタウンネットは6月21日、茨城県庁のプロモーション戦略チームの担当者に、今回の誤植について取材した。
「残念です。次からは間違えないようにしていただければ...」
とあまりに長い期間そのままだったせいか、少々困惑気味にコメントした。
中小機構に限らず「イバラギ」と間違った発音している人の存在は少なくない。それについて聞くと、
「(ギと間違える人は)あまりいないと思います。たまにテレビでも間違えている人もいますが、イバラキは浸透してきている」
意外にも楽観的なコメントだ。
なにか県として読み間違いを正すキャンペーンを行っていたかについては担当者の記憶にないという。正しい読み方は、
「自然に広まったのではないか」
と推測した。
最後に読み間違えてしまう人にメッセージをお願いした。
「あまりいない気がしますが、正しくは『キ』であると認識してほしい」
こうした担当者の反応を踏まえると、茨城県民は意外と怒っていないかもしれない。実際、ツイッターには、
「50年以上茨城人やってるけど どっちでも余り気にならない...」
「自分#茨城県#土浦市 在住&本籍だけど、いばらぎけんってよく言うね。ここまで神経質になることなの?」
「茨城県民ですが高校生くらいまでイバラギだと思ってました。真実を知った時は衝撃でした。自分も周りも訛ってただけですが」
といった反応が寄せられた。
茨城弁について調べると、カ行とタ行を濁音にすると特徴があるという。そのため、最後に引用したコメントのように、訛りで「ギ」になってしまうことも否めない。心では「キ」でも口では「ギ」――なんとも難しいところだ。